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昔、グラフィックデザイナーをしていました。Mac出現で激変。

おはようございます\^o^/。
本日は、グラフィックデザイナーの話を投稿します。

今はちがいますが、学校を卒業してから
約10年間グラフィックデザイナーの職についていました。
といっても、Macだ出る前のはなしです^_^。(古い…)


グラフィックデザイナーって何?

まだワープロがやっと、FAX現役、携帯電話ありません。
の時代に私はグラフィックデザイナーになりました。

正直グラフィックデザイナーって何?
なんだかあいまいで、定義が良くわかりませんでしたが、
自分で商業デザイナーなのだと思い、仕事をしていました。

原宿の小さなデザイン事務所に就職。
社長たちの年代が先駆者だと思います。

社長は大学を卒業後、専門学校に入りなおし、
デザイナーになったと聞きました。
父親からは女みたいな職業につくなと言われたそうです。

学生時代はアーティストに憧れていましたが、
先生からの一言で打ち砕かれ、就職することにしました。

社会人になり、荒波にもまれながら
販売促進の仕事だから、売れるように考えないと
と意識がだいぶかわりました。

ほぼ手仕事で職人さん

ほぼ、全てが手作業でした。
社長はとても仕上がりに厳しいい人だったので、
版下(印刷のもとになる版)もデザイナーがしていました。

そのころ、版下専門の業者さんもいましたが、
全て社内で製作しました。

まず、バイトではいり毎日10時間くらいロッドリングという
細~い線を引く万年筆のような道具があり、
同じ線が引ける様に永遠と書いていました。

加減が難しい道具で、なかなかうまくいかないです~(>_<。)\。
ほとんど職人さんの世界です。

そんな感じで、写真のあたり(切り抜きをどのへんでするのか)も
トレーシングペーパーに写して版下に貼ったりと、
今では考えられない時間と労力を使っていました。

なので、単価もそれなりに高かったです。

誤植(文字は全て文字指定(大きさや種類・行間等)して写植やさんにお願い、文字をその通りに打ってもらいます。)がみつかると、
取引先から電話があり、文字1文字だけ持ってその会社に行き、
その場でなおしたり、最悪の場合、ロッドリングで7Q(写植文字の最小値)
の文字をかいたりしました>︿<。

写植以外に外注していたのが、イラストとグラデーションです。
グラデーションも専門の業者さん(職人さん)がいて、
エアースプレーで書いてもらいます。

どこの外注先も職人気質の人ばかりなので、急ぎの仕事をお願するとき、
とても怖かったです(;´д`)ゞ。
露骨に嫌な顔をします。結局期間内にしあげてくれるのですが…。

Mac出現で業界激変

そんな時代が数年続いた後、Macが出現しました。
まずは印刷業界の変化です。
コンピューターのデータで印刷するという革命的な変化です。

それまでは版下から版を作りインクをのせ、印刷していましたが、
ダイレクトにできるようになり、版下を作る必要がなくなります。
文字も同様です。写植の必要はありません。

その少し前に写植は電算に変わり、スピードも速くなっていたのですが、
Mac登場でその期間は短かったです。

日本語は難しい文字がたくさんあり、写植ではうてないものも、
結構ありました。別々の漢字のへんとつくりで切り離して作字したり
(話がそれました…。)

色指定も色指定帳というものがあり、恐ろしい数の色の中から
組み合わせを頭の中でイメージし、指定していきます。

色校正が出るまで、うなされます。イメージと違っていたらどうする…。
など、だいたい取引先へいって担当者と一緒にみるので、ドキドキは
マックスです。

白ってなにも色が浮かばないってことだよね…。と言われた事もあります。
けっしてそうではないのですが、そう思う人もいました。

その点はコンピューターだと何度でも画面で変えられるので、
ドキドキは減りますね。
そのころの事が染みついているのか、今でもC20%位かなとかB5%位足す方がいいかなど画面の色を見て考えたりします。

当然、ブラシ屋さん(グラデーション)も仕事がなくなり、
写植屋さん・ブラシ屋さんそのほか、色々な職がなくなりました。
みなさん業種変えをしたり、コンピュータに変えたり、
どうしたのかわかならくなったり、とあっという間に、
取り巻く環境が変わり、寂しく思いました。

まとめ

Macが入ってきたとき、この職業(グラフィックデザイナー)は
終わったなと思いました。

悲観とか恨みではなく、漠然と感じました。
もちろん今でも職業は存在しますが、私が前半でしていた職業とは
まるで変ってしまうのだな。という意味です。

まだ、若かったので、独学でMacを覚えましたが
単価の下がり方や、職人気質の中で育った私には
コンピュータで作る文字間やフォントなど、気になるところは
ありました。

結婚や環境の変化でグラフィックデザイナーは辞めましたが、
いまでもデザインや何かを作る事は大好きなので、
幸せな期間だったと思います。

まして、びっくりするような変化も体験できて、
貴重だと思います。

昔を懐かしんでいるだけで、今のテクノロジーを否定していません。
どちらかというと新しい物が出るとワクワクします。

そのワクワクの裏では、職を失う人もいれば、仕方なくしたくない事を
している人もいる。というのも現実です。

ただの回顧録ですが、こんな作り方していたのか~。と
思って読んで頂ければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

どなたかのお役に立てます様に。

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