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あの日のコートに居たかった。『演劇 ハイキュー!!』

2021年5月9日。この日が大千穐楽になるはずだった。
ハイパープロジェクション演劇 『ハイキュー!!』シリーズ最終幕。

コロナ禍の影響から東京凱旋公演が全日程中止になった。

初演から足掛け5年、ずっと追いかけてきた演目の終わりが不完全燃焼でモヤモヤしたままBlu-rayディスクの発売を待った。

9月下旬の発売からなかなか見る気になれなかった。映像で見ることで「本当に最後なんだ」と受け止めるしか無くなってしまうからだ。
そのまま2ヶ月近く、テーブルの隅に積んだままの日々が過ぎた。

きっかけは本当に些細で、原稿作業がひと段落したから夕方以降時間がある…よし見るか!といった具合だった。
先に初演のDVDを見て、最終幕「頂の景色・2」を見ることにした。

5年前の初演の感動と、そこからの技術の進化・変わらず原作を丁寧に表現してくれる演出。
もう、劇場であの空間を味わうことはできない。

それでも時折思い出してしまうのだろう。あのコート上で繰り広げられた日々を。
ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! 、いつまでも愛していたい。

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