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展示会感想|ピカソのお皿、かわいい

表参道にあるヨックモックミュージアムでは、ピカソの陶芸作品が展示されています。絵画以外も制作していたピカソの幅広い表現方法を観ることができます。

概要

ピカソの陶芸作品の中でも、「いのち」をテーマにした展示がされています。「いのち」と言っても戦争の残酷さを訴える≪ゲルニカ≫とも異なり、動物たちの活き活きとした様子が描かれているものが多かったです。

ピカソが生きた時代には、2度の世界大戦をはじめとする、さまざまな理不尽な理由が原因で多くのいのちが失われました。死を畏れる気持ちを強く持つようになったピカソにとって、第二次世界大戦の終結は大きな喜びであり、いのちの勝利でもあったのでしょう

「いのちの賛歌」公式サイト

感想

ピカソがセラミック(陶芸)作品も作っていたというのは、あまり有名ではないかもしれません。ピカソがセラミックの制作を本格化させたのは第二次世界大戦後だったそうです。

キュビスム時代とは異なり、子供らしい筆致で描かれています。
陶芸でこんなものが作れるんだ!と驚くほど自由で、ピカソの想像力の豊かさを再確認できた気がします。

《女性の胸像》1907年(*「いのちの賛歌」展には未出品)

にこにこした顔や魚、鳩などモチーフはさまざまで、中には水墨画の影響を受けた作品もありました。

たくさんのお皿が壁一面に飾られている

ピカソの作品には、彼の監修のもと複製した「エディション」というものがあります。型をとってるため陶器に刻まれた日付が鏡文字になっています。

ヨックモックミュージアムの展示はこのエディション作品が中心になっていますが、展示のなかに日付が反転していないオリジナルの作品が一つ混じっているそうです。探してみてね。


概要

☑期間   2023年10月24日-2024年9月23日
☑チケット 一般 1,200円 / 学生 800円
*ボーダーの服を着ていくと200円割引されます!

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