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ギムレットには弱すぎる

 誰かが会社の休憩室に置いていった、『ロング・グッドバイ』を読み終えた。村上春樹訳。
 文庫本としては異様な厚さながら、章ごとに別れているので、通勤中に読むにはちょうど良かった。

 アガサクリスティーを見慣れた私は『ロング・グッドバイ』も、謎解きのシーンでは警察や多くの関係者を一室に集めて「犯人はあなただ」というシーンがあるのかと思っていたが、マーロウはそんなことはしない。読んでいけばわかるが、彼はそういうタイプではなかった。
 巻末の訳者あとがきを読むと一層深くこの小説を味わえるのでお勧めしたい。


 そして、この小説に出てくるお酒、コーヒー、食べ物は私には異様に美味しそうだ。別にグルメの話ではないのに。読んでいる途中も、バーに行って、ギムレットを頼んでみたい。ソールズベリーステーキを食べてみたい。ブラックコーヒーを飲みたい。となぜかお腹が空いてくる。古いシャツの味わいのするサンドイッチは御免被りたいが、どんな味なのか一口は食べてみたい。
 しかし、ギムレットとはどんなお酒なのか、調べてみたらアルコール度数がかなり高く(25度以上)、酒に弱い自分には向いていなさそうだ…お猪口   一杯で酔える私は、ギムレットには弱すぎる。


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