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それもいつか過去になる


先日、「BTSのありとあらゆるDynamiteパフォーマンス動画をひたすら見る」という遊びをひとりで決行していると、やがて2020年の韓国歌謡祭でのステージ動画が再生されました。

そして、2020年の師走は忙しかったことを思い出す。


その年の夏に人生で初めて沼にハマって、年の瀬は日本と韓国の歌番組に登場する彼らを追うのに忙しかった。忙しくて楽しくて、有り難かった。

毎回ステージコンセプトや衣装を変えて、振り付けや歌い方も少しアレンジしてくれたりするから、その都度楽しみで仕方がなかった。

ロックダウンの最中に突如私の元へ現れてくれた彼らこそ、今日を生きたご褒美で、明日を生きる楽しみだった。出口の見えないトンネルの光で、日々の癒しだった。


そんな彼らの2020年歌謡祭のステージで、無観客の客席が数秒映された。

当時は、それが当たり前の景色だった。その映像に違和感を持たず、「みんなの前で歌いたいだろうな。コンサートしたいだろうなあ。」とだけ思っていた。

でも、先日の私は、その光景に違和感を覚えた。


彼らは、2021年の12月にアメリカで有観客のコンサートを行い、続けて2022年の3月にはソウルで、4月にはまたアメリカで有観客のコンサートを行った。

もうすっかり、有観客の会場でパフォーマンスする彼らの姿に自分が慣れてしまっていることに気付く。

2020年の年末には無観客という選択肢しかなかった事実が、明らかに、過去のものになっている。あの日々が、あの時代が、過去になっている。


あぁ、こうやって、過去になっていくんだなあ。
ちゃんと、進んでるんだ。

そんな風に、しみじみ思ってしまった。当たり前のことなんだけど、じんじんとそれを感じた。


少しずつだけど、海外の観光客受入れも始まる。マスクを外して気兼ねなく深呼吸できる日が戻ってくるのかもしれない。口紅、塗らなきゃね。

結局何が言いたいかって、本当にみんながんばったよねえって思うんです。みんなアカデミー賞。まだ終わったわけでもないけれど、他にも心配なことが山程ある世界だけど、それでも。

一回くらい、大いに褒めたっていいじゃない。いや、二回でも三回でも、褒め称えたいよ。そうしてまた、未来を始めよう。

いま、ここから見える過去の私たちへ。
よく頑張りました、はなまる!


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