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初めて推しのライブを観た私の興奮が冷めません

私には高校時代から推しているアイドルがいる。
韓国の7人組男性アイドルグループ「ENHYPEN」。
初めて彼らをYouTubeで観た時の衝撃は忘れられない。最近このオーディション番組観てるんだよね、と友達に勧められて、番組の切り抜きを観たのだが、彼らの夢に向かって努力する姿に感動してしまい、見事にハマってしまった。彼らが正式にデビューしてからも、パフォーマンス動画や自主制作バラエティ、MVなどたくさんの動画を見漁ってきた。CDも予約して発売日前に手に入れてしまうくらいには沼っている(これでも自分はまだまだライトな方のオタクなのだ)。これまで女性アイドルか2次元にしかハマらなかった私だが、初めてできた3次元の男性の推しが彼らだった。

そんな「推し活」ライフを謳歌している私だったが、ある悩みがあった。
それは、「推しのライブを一度も観たことがない」ということ。
それまで動画をたくさん観たりCDを集めたりする程度のライトなオタク(と言えるのかガチ勢なのか微妙なライン)だったのだが、ライブには一度も足を運んだことがなかった。というのも予定を管理したり把握したりするのが苦手で、気が付いたらライブの応募期限が終わっている、ということがしょっちゅうあったのだ。

そして今年、彼らは2年連続となるワールドツアー開催を発表。
日本でも大阪と東京で2日ずつドーム公演を行うということで、このチャンスは絶対に逃したくなかった。のだが…

また、やってしまった。

本当にびっくりされるかもしれないのだが、こういう時に限って応募を忘れてしまったり、一般販売(こういう時は大体先着順が多い)の開始時間にバイトがかぶっていたりするのだ。もはや運が良すぎて笑ってしまう。
別の友達が当てたチケットで現地参戦すると意気揚々に話していた大学の友達と、私は自分が行けるかどうかも分からないライブのグッズを買っていた。なんと情けない…。

諦めかけていたその時、私に一筋の希望の光が差し込んできた。
「オンラインストリーミング配信、開催決定!」
それを知った瞬間、これだ!!!と思った。その日に予定がないことを確認し、チケットを購入。ついに推しのライブを、生ではないものの観られる機会を得たのである。

そして当日。私はたまたまその日予定が空いていた同じサークルのK-POP好きの友達とカラオケに集合し、ライブを楽しんで観ることができた。前日バイトで疲れて眠い目をこすり、うちわやペンライトを飾り付け(うちわケースはサイズが合うものが市販で買えなかったのでYouTubeを参考に自作した)、少しでもライブの雰囲気を味わおうと気合いの入った参戦服を選んで行った。準備に少々手間取り、当日は3時間しか寝ていなかったけど、そんなの関係ないぐらい私たちはハイテンションで楽しんでいた。
予約したところ、プロジェクターのある部屋を用意していただけたこともあり、かなりの大画面で映像を楽しむことができた。また、現地では味わうことの出来ないカメラワークや、トロッコの上での表情なども観ることができ、映像作品としての完成度の高さに感動してしまった。セットリストや演出もとても素晴らしく、今回のツアーで初めて振り付きでパフォーマンスした曲もあり、どれも好きな曲ばかりなので踊っているところを観ることができて本当に良かった。ライブが終わってからも興奮が冷めることなく、私たちは感想を言い合ったりして解散するぎりぎりまで語り合っていた。

家に帰ってきたからの喪失感というか、なんと形容していいのか分からないような寂しい気持ちは今もずっと残っている。そして、同じような気持ちを抱えた人が日本に、世界にたくさんいるのだということも分かっていて、少し不思議な気持ちになる。この時の気持ちを忘れないようにと、こうして文章を書いている。
私が推しを観ることができたこの喜び。それを味わうことができたのも、日ごろから活動を頑張っている推しのおかげだし、それだけではなくて、ライブを開催してくれて、オンライン配信をしてくれた運営さんのおかげだと思っている。本当に感謝したい…。
そして次こそは、ぜひ現地で、生で推しを観たい。直でファンサをいただきたい。そのために初めて彼らを観たあの時と同じ、いやそれ以上の熱量で彼らをもっともっと応援していきたい!!

でもその前に、ちゃんと期限を忘れないように応募しなくては…。と固く心に誓うのであった。

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