【はじめに】私と乳がんのコト
「治療、しなくていいって考えてます」
私が言い終わるやいなや、T先生の怒号が診察室に響きわたった!
「何言うてんのアンタ!」
淡々と話した私に、T先生はアントニオ猪木ばりの闘魂で向き合ってくれたのだった。
その後の会話はほぼケンカ。
それが、乳がん発覚後、最初の診察でのT先生と私との会話だ。
私は決して自暴自棄になっていたわけじゃない。
ここまでの人生、充分幸せだったし、やりたいこともできた。
苦しい治療を続けたり、この先10年、いや一生、癌と向き合っていく不安に耐えたりするぐらいなら、苦痛のない人生を送りたい。
私はセラピスト。自分の心身と向き合い癒やしていくこともできる。
……そう考えたのだった。
だけど、T先生とケンカしているうちに、考えが変わってきた。
そうか治療は大事なんだ……なんて思ったわけじゃない!
なんというか……
なんだか腹が立ってきた!
「ほんなら治療したるわい!!」
と立ち上がった私。
治して、このT先生にドヤ顔をしてやることだけを目標に、治療を決意したのだった。
私について。
2017年1月、乳がんトリプルネガティブ ステージⅢ告知を受ける。
2017年2月から標準治療開始。
FEC 4クール。
パクリタキセル 4クール。
部分切除手術後、放射線治療25日間。
再発予防のため、オプションとして2018年3月よりゼローダを8クール。
現在、半年に一回の検査。
ハッキリ言って、告知直後、
いいえ検査段階のときから、
私はパニック状態だった。
治療を終え、気持ちも落ち着き、ブログを始めた。
乳がんを経験した私にしかできないセラピーをするのが目標。
セラピストが伝える、乳がん治療で1番大事なこと。
乳がん治療で1番大事なのは、目標を作ることだと思う。
趣味でも仕事でもいい、目標を掲げ、計画を立てる。
告知後や治療中はそんな余裕はないでしょう、私だってそうだった。
大丈夫、ちょっと落ち着いてからでいい。
いっぱい泣いて、ずーんと落ち込んでからで。
極端に言うと、「乳がんさえ楽しむ」。
治療中の楽しみ方を、少しでもこのブログで伝えていけたら。。。
必要なところへ届くことを願って。