ぽっぺのひとりごと（３８）二度とないかも 夢のような時間 豊かな昼食
前回の記事で福岡中洲大洋劇場を訪れたことを書いたが、その日、JR博多駅の「くうてん」１０階で昼食をとった。ある方から頂いたお食事券を１０か月以上たって、やっと使うことにしたのだ。
どこにしようか・・・高級なレストランに慣れていなくて迷った。
選びに選んだのはベトナム料理店「ロータスパレス」。イタリア料理や中華料理は見当がつくけれど、ベトナム料理はフォーと生春巻きくらいしか知らない。
よし！いざ、ベトナム料理！ということで、ちょっぴり緊張しながら一歩を踏み出すと、若くて細くて美しい、アオザイ姿の女性が「いらっしゃいませ」と、にっこり迎えてくれた。
「わあ、ハスの花のアオザイだ！すてき！」と見とれていたら、いつの間にか、席に案内されていた。
メニューは説明付きで、とても見やすかった。どれもおいしそう。迷いに迷って、「レモングラスの鶏炊き込みご飯セット」にした。
キッチンの近くの席だったので、飛び交っているベトナム語が聞こえてきた。意味は分からないけど、楽しそうにお仕事されているのは伝わってきた。活気ある厨房っていいなあ。
あっさりとしていながら旨味しっかりのフォー。蒸し春巻きと揚げ春巻きのおいしいこと！ デザートのチェー（ベトナム風ぜんざい）もとってもおいしかった。
極め付けは御飯。何、これ！？ こんなおいしい御飯、食べたことない！ どうしたらこんな御飯ができるの！？ この複雑な味は説明できない。またここに来ることができたら、またこの御飯を食べたい！
食後に、ドキュメンタリー番組で見て以来あこがれてきた「ハスのお茶」を頼んだ。
ゆったりとした時間が流れ、満ち足りて幸せな気持ちになった。
もしまたこのお店に来たなら、テラス席で夕陽を見ながらお茶しよう。そう思っただけで嬉しくなってきた。
ベトナム人は真面目で優しくて礼儀正しい人が多い。滋賀県のTさんとそのご家族、神戸のFさんも素朴で人なつこくて優しかった。
「ロータスパレス」はお出迎えと共に、お見送りも大変感じが良かった。
満足。
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