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ぽっぺのひとりごと(19) なかよし英語クラブ 最終日

暑い! 今まで35℃台だった気温が、今日は37・2℃。日差しが腕に突き刺さるようだ。
とうとう最終日。猛暑続きで疲れが蓄積しているのと、今日は荷物が多くてフラフラだ。でも、最後の日なんだから、子供達に楽しい思い出として残る日にしたいなあ。頑張れ!

鉢で育てているヒマワリが8月に入ってやっとほころんできた

今日も挨拶から。挨拶は大事。私はあなたを拒否しませんよ、という合図だと思うから。
「お盆休み、何かした? どこかに行った?」プールに行った子が多かったようだ。暑いもんね。「温泉に行ったの? すごいねえ。」

こんにちは!

「英語教室は今日が最後です。」 やっと終わる、やれやれと思う子、残念だなあと思う子、ふーん、それがどうしたと思う子、色々だろうけど、「今日が最後」を強調する。
名前と自分の言いたいことをたっぷり練習した後、前に出て発表してもらう。できた子にはごほうびがある。折紙、シール、らくがき帳、カラーペンなど、ささやかな品ばかりだが、キモチってことで。

すっくと伸びてるね

最初10人くらいだったのに、ごほうびがもらえるとわかると、次々に手を上げてくる。前に出てから「オレ、何するん?」「どこ読むん?」と訊いてくる。あっという間にプレゼントがなくなってしまった。
発表者は15人くらい、多くて20人だろうと思い、20個しか用意していなかった。
プレゼントがなくなったと知るや否や、手を上げていた女子は「やーめた」と言い、男子は「やる気が失せた」と言った。えらそうな言い方にびっくりした。

失敗した。ごほうびは最後に渡せば良かったのだ。反省しても次はない。全員に同じ物を配るのが教育的なのかもしれないけど、家も車も携帯電話も持てない私に、そんな財力はない。だったら何も用意しない方が良かったのか・・・。失敗した。バカだった。

わーい、咲いたよ!

時計を見た。5分残っている。私は言った。「あと5分あるから、絵本でも読んであげよう。何がいい?」
ここの本棚にはマンガと絵本がびっしり。選んでいると、「『あかにんじゃ』がいい。」という声。初めての本だけど、やってみよう。
私は初見でも一言一句間違えず、声も使い分けて演じることができる。

面白い絵本だった。語りながら、私もストーリーを楽しんだ。
「おしまい!」すごい拍手だった。楽しんでくれたのが表情でわかった。

仲間が増えたよ

帰ろうとしていたら、一人の女の子(2日目の子)から呼び止められた。
「これ、もらってください。」 メモ用紙に鉛筆で描いた可愛いキャラクター。「わあ、あなたが描いたの?上手ねー! ありがとう! 塗り絵にして飾るね!」
気がつくと、7~8人の女子に囲まれていた。1人が自分のTシャツを指差して、「これ、何て書いてあるんですか?」「どういう意味ですか?」
英語を読み、意味を説明したら、次々に「私も」「私も」と言ってくる。
水筒やペンケースを持ってきて、「この英語、何ですか?」 そうしたらまた、「私も」「私も」になり、靴下を指差している子もいた。

バスに乗り遅れたけど、いいや。嬉しさで胸がいっぱい。
あの子達に救われた。ありがとう! みんな、元気でね! 

ヒマワリのように元気でね!




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