授業者がしゃべらなくていい授業研究会②
授業者に優しい授業研究会にしたい!
という思いで、「授業者がしゃべらなくていい授業研究会」を行いました。
一言でいうと、グループ協議が中心の「参観者がしゃべる授業研究会」です。
目指すイメージ
小学校での一般的な授業研究会は下のようなイメージです。
今回は、それを下のようなイメージを目指して研究会を行いました。
研究会の流れ
実際には、次のような流れで行いました。
①参観者が、授業の気づきを付箋に書き出す。
②グループ内で、それぞれの気づきを共有し、協議する。
(付箋をホワイトボードにまとめ、協議の内容を可視化する)
③他のグループと、ホワイトボードを見合って共有する。
④グループ内で、さらに協議する。
⑤各グループの話し合いの内容を発表し、全体で共有する。
⑥授業者が研究会の学びを述べる。
⑦指導助言者にご指導をいただく。
※授業者は、各グループを回ってそれぞれの話し合いに参加する。
「授業者がしゃべらない」は少し盛ってますね。スミマセン
授業者は、各グループの話し合いの中でしゃべります。
最初ではなく最後に、全体でもしゃべります。
付箋やホワイトボードを使う手法も、一般的ですよね。
なんら変わったことはしていません。
順序と方法を変えただけです。
実際やってみて
授業前に、授業者にこの方法の研究会について話しました。
「ぜひそのやり方にしてください!いやあ、研究会でしゃべるのがプレッシャーだったんですよ!」
やはり授業者にとっては、研究会でしゃべることが気にかかっていたようです。
研究会では、参観者のグループを回っていました。
ただ黙って聞いていたり、授業内の発問や活動の意図を説明したりしていました。褒め言葉やアドバイスもその場でもらっていました。
「1対全体」より多くのフィードバックがあったように私は感じました。
研究会全体の雰囲気も、あちこちで話し合いが行われているので、変な緊張感もなく活気がある印象でした。
授業者は最後に、研究会の学びを話しました。
参観者からもらった意見を、自分の言葉としてしっかり話していました。
研究会はもっと自由でいい
正直、今回のやり方は私の思いつきです。
特別な準備や検討もしていません。
一度行っただけでその成果はわかりませんが、感触はよかったです。
今回思ったことは、「もっといろんな授業研究会の形があってもいいんじゃないか」ということです。
授業者、参観者の教育に対する真剣さと熱意があれば、どんな形だろうと、学びになるはずです。
また 色々試してみようと思います。
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