【読書感想】『会計の地図』『世界一楽しい決算書の読み方』

今回は、近藤哲朗『「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる 会計の地図』ダイヤモンド社、2021.と、大手町のランダムウォーカー『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』株式会社KADOKAWA、2020.の2冊分の感想になります。

年度末になるので、そろそろ財務諸表が読めるようになっておきたいという思いもあり、書店でのブラウジングで最も自身が読みやすいだろうと買ったのが『世界一楽しい決算書の読み方』。読みたい本が渋滞していることもあり、そちらを読む前にnoteで無料公開(https://note.com/tck/n/na0f87af89407)されているのを発見し、当たり本だ!と思って購入したのが『会計の地図』になります。正味noteの画面だと読みにくいなと思ったのが購入の理由の一つでもあります。

端的にいうと、どちらも財務諸表の入門書として非常に当たりでした。私自身が財務諸表に精通しているわけではないので素人判断にはなりますが、書いてある内容を最後まで読み切り、かつ読みながら理解することができた、という点で、この分野に興味があるが難しくてあまりわからないという方にはお勧めできると思いました。

『会計の地図』は、著者が「入門書の入門書」と表現しているように本当に入門書の入門書という呼び方が相応しいと思います。「ひとつの図法でぜんぶわかる」という通り図表が多用され、わかりやすいプレゼンテーションを読み進めているような感覚がありました。こちらを読み終わった際に感想を投稿しようと思ったのですが、折角比較できる本があるのだからと思い二冊目にも手を出しました。

『世界一楽しい決算書の読み方』は、各章まずクイズが出され、そのクイズの答えを求める根拠が解説されていくことで、クイズを解いているだけで勉強が進みます。こちらもわかりやすいことにはわかりやすいですが、私は先に『会計の地図』を読んでいたからこそすんなり頭に入ってきたのかな、とも思いました。こちらはSNS等で会計クイズを継続的に出しているようなので、知識のインプットのみで終わらないよう工夫されています。

以前簿記3級の教科書を読んで、非常につまらないなと感じていたのですが、今回紹介した二冊はどちらも退屈せず、楽しく読み進められるものでした。ただし、結局財務諸表を読むためには実践が必要なのだということもひしひしと感じました、ので、この二冊を読んですぐに財務諸表が読み解けるようになるわけではありません。ひとまず私は興味のある会社の決算書を読んでみることから始めてみようと思います。

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