見出し画像

人を幸せにする情報の需要と供給

私の留学テーマは「情報で人を幸せに」だ。ふわっとしている。
ふわっとしているなりに色々考えている。その棚卸のnote。(3/13/2020)

情報を多く得れば得るほど人は幸せになるのか。

留学準備をしているとき、とにかく情報が必要だった。IELTSの勉強、留学計画、奨学金応募。今もたくさんのメモが残っている。
大学生の試験は情報戦ともいわれる。授業の難しさ、教授の厳しさ、出席をとる日、レジュメ、過去問。これらの情報があればあるだけ、単位取得は楽になるだろう。
そして昨今の好きなことで生きる生き方。多くの人が選択肢があることを知るべきだという。私も大学に入ってから留学という道を知り、留学をはじめてからnoteを書くという道を知った。

知識は人生の財産だ。というように情報は人生の財産だ。ということができるだろうか。

知識と情報は似ているようで違うなと書いていて思った。
情報の価値はその情報の受け手、消費者のスキルによって大きく変動する。私の尊敬するトビタテの先輩も「情報の価値は見る人によって異なる」と言っていた。
知識の価値もその受け手によって変動するが、情報の価値のほうが変動の振れ幅が大きいように感じる。

その原因を2つ思いついた。
1つはその情報が正しいかどうかの判断が難しいこと。
2つ目は情報を得るタイミングのコントロールが難しいことである。

留学先で、コロナウイルスの被害が拡散しはじめた。近隣の国で大学が閉鎖したり、強制帰国になったり自分の留学の行方もイギリスの安全性も怪しくなってきた。
そうなるとまず一番に思いつくのは状況把握のための情報収集だった。留学生はただでさえ情報弱者になりやすい。断片的に日本大使館や大学からのメール、現地メディアのニュースを拾っているがなにせ情報量が多かったり、英語だから読んだけど内容があんまり頭に残っていないことがよくある。大学で友達と話さないかぎり、寮生活で人との関係も希薄になりがちで情報が入ってこない。

となると頼りになるのは日本人留学生コミュニティである。留学系Twitterアカウントでタイムラインに流れてくる各国にいる日本人留学生のつぶやきの中からコロナウイルスに関わるものを追ったり、知り合いの留学生に状況を聞いたり。そうすると思っているよりもここ数日で本当に実際に閉鎖になっていて、帰国を検討しなくちゃいけない状況になっている。

ふだんからそこそこのツイッタラーとニュースで情報収集の方法を多面的に持つように心がけているからこその不安が生まれ始める。とにかく不明確なことが多すぎる。自分のいる地域の対応が遅いのではないか、留学を続けることはできるのだろうか。近未来におけるコロナウイルスの自分への影響を少しでも把握しようと情報収集に努める。でも専門家もコロナの終息を予想できていないのだから凡人の私がちょっとやそっと「情報収集」をしたところで予想はできないのである。所詮不安な気持ちを埋めるために情報を求め、さらに不安になるという悪循環に入りかけた。取得する情報量は増えても悩みは解決せず、不安になるだけという状態である。

たまたま同じ寮に住む日本からの留学生の友達と電話した。そして、自主帰国をしないかぎりはどちらかの政府または大学が帰国命令を出すまで特に私たちが行動を起こすことはできないだろうという結論に至った。なぜなら現時点でイギリスはレベル0、日本はアメリカ発表基準でレベル2だからである。空港に行くほうがリスクだと。

そしてたまたまこんなツイートをみかける。
「緊急時には、留学生同士で情報共有するよりも日本大使館や大学からの情報を頼りにするほうが賢明」。

ツイートで流れてくる情報はその個人の人の受け止めた2次情報である。それが自分の状況に完全に当てはまることはない。感染者数も医療システムも帰国する理由もそれぞれだ。そしてあまりにも不確実にランダムに流れてくるから心の準備が追いつかなくなる。

だから1日1回、日本大使館とイギリス政府、地元の市議会、所属大学からの指示を確認するほうが自分に当てはまる情報を必要な分必要ないときに得られるのだろう。

デマも、なにか安心する材料となる情報を求めすぎて潜在需要のありそうなトピックから発生するのだと思う。

必要な人に必要な量の情報を必要なタイミングで。

これはとても難しいことだ。まずはこの非常事態を乗り越えるために自分なりに情報をコントロールする姿勢を身につけようと思う。



ここまで読んでくださりありがとうございます! ハート・コメントもらえると、とっても嬉しいです♡ もしサポートいただければ飛んで喜びます!