見出し画像

中国にいる日本人のおじさん達

中国で生活をしたり、仕事をしたりすると必然的に中国についての知見が増えていきます。私も中国に来る前と来た後で中国に対する理解度はかなり変わったと思います。

なので日本の友人達と話をすると認識のギャップを感じることが多々あるわけです。これについても思うところがないわけではないのですが、それは仕方がないことかと割り切って考えています。何故なら私は実際に中国に住んでいて、彼らは住んでいないからです。

一方でより致命的だなと感じるのは「中国に住んでいる日本人のおじさん達」についてです。4年以上中国に住んでいるような人も多いのですが、あまり中国語は話さないし話せません。

中国や中国人に対する認識も昭和で止まっている人たちがかなり多くいると感じます。なんとなーく彼らを下に見ている感じが滲み出てしまっているわけです。中国の理解度も何故か日本にいる若手より低かったりします。

今の中国はモザイク状に良いところと悪いところが混ざった状態の国家です。これが外から中国を観察する時の難しさを産んでいます。ニュースで切り取られる話は目につく部分(悪い部分)が多いでしょうから、日本にいる人が中国を把握しづらいのは当然だろうと思います。

ただ、中国で仕事をしているおじさん達は良いところも含めて観察ができるはずで、何故それをしないのかは私の長年の疑問です。これは対中国だけに限った話ではないと思うのですが、この意識構造が日本の成長を妨げている要因なのかと考えている次第です。

20〜30代の人はまだ大丈夫な感じ。40代くらいからこの兆候が表れて50代に入ると結構な割合で発症する。これを私の中では「おじさん病」と名付けています。

ちなみにこの病気は業種によっても発症率が異なります。メーカー系の発症率は高くITや金融系はそこまででもない、という感じです。役職で考えると部長クラスの人は結構発症する、社長(総経理)クラスになると高齢でもあまり発症しません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?