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【山の日】登山を楽しむ最大のコツ

 山の日と今日たまたま知ったので、初心者ではあるけれど登山をテーマに書いてみます。ある日会社の人とバーベキューをしている時、僕が死ぬ思いで高い山に登った話をしました。すると「誰もそんなのやりたくないから!」という反応が笑いながら帰ってきた。その場に居た、一人を除く全員が同じ意見なようだった。正直、少しビックリした。もちろん、好き嫌いはあると思うが、やりたくないという程なのかと。まして、日本は登山好きが多いと思っていたから。

山で最低限、押さえておくこと。

 個人的に、登山が他のスポーツと一線を画すのは、「自然」に入るという事だろうと思う。この「自然」は「人工的」と反意語で、その条件に身を置くという意味で、海で行われるものも同一線上に位置する。

 当然だが、都市は地面が平坦だ。人口的にならしたから。それに慣れた現代人は、すでに平坦な道が「普通」だと思っている。もちろん登山道も整備されているし、高尾山はロープウェイでほぼ頂上に行ける。ただ、それでも自然に対するできる限りの反抗といった趣で、その範囲から外れた裾野はかなり複雑で遭難する可能性も十分ある。

 言い換えれば、人間の都合でできていない世界が常識になる。だから、それを理解して楽しむ自己責任がある。それだけだと思う。岩場に登るのにサンダルが無理なら登山靴を買う。のどが渇きそうなら水を携帯する。

 メキシコやグアテマラには、サンダル(huaracheウァラチェと呼ばれるもの)とスカートで走る女性ランナーたちがいる。メキシコの先住民の女性は、2日間かけて会場まで歩いてきたあと、次の日に給水すらなく50kmを7時間3分で優勝した。彼女、NIKEからランニングシューズをプレゼントされて一言、「いらない、これ履いてた人、私より後ろ走ってたから」

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 責任のレベルは人によって本当に違う。ある時、地形図の正確な印刷の仕方をSNSで質問たら、ある人から「GPSのあるこの時代に、なんて時代遅れなんだ」という返答があった。一度3日間遭難したので電子機器ではない地図の必要性を身に染みて感じているし、電子機器に頼ると直感が鈍ると知っているから、同じレベルの登山をしているような彼の発言に驚いた。

山をもっと楽しくする考え方

 結論は、人と比べないことだ。言い換えるとルールが無いからだ。頂上まで行く必要すらないし、各自で自由に楽しむことができる。キャンプしたりロッククライミングしたり、ただそこにしか咲かない花を見に行くのもなんでもありで、だからオリンピック競技にするのが難しいのだろう。

 登山とは逸れるけど、もっと「自然」に接した方がいいと思う。元々動物だった僕らは、自然で生きるよう設計されているのに、近代化以降どんどん自然と離れている。それを進化と捉えるかは別として、畑仕事で病んだ心を回復させるプログラムが多数ある。

 特に子供たちはもっと自然と触れたほうがいいと思う。教科書をめくりながら、突然ミミズが出てくることはないと思う。覚えるべき内容が書かれた紙が永遠と続くだけだ。自然は反対にすべてが驚きだ。そして、小さいころはそれを楽しむ天才で自然の豊かさと一緒に想像力を手に入れる事ができる。個人的に虫が触れるかどうかが、一つの目安だと根拠のない自信がある。



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