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“5種類”のAIを英語学習で使い倒した結果、分かったこと

はじめに

 対話型AIと聞けば ChatGPT が思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。私自身も英語学習で使い始めた対話型AI は、ChatGPTが最初です。

 しばらくはChatGPTだけを使用していろんな英語に関する回答を得ていました。というのも、当時はChatGPT 以外の対話型AI を知らず、それ以外の選択肢がなかったからです。

 しかし、次第に以下の2点が気になりだしました。

① 2021年以降のデータには対応していないこと。

② 回答が必ずしも正しいとは限らないこと。


ChatGPTを使い始めた理由

 私がChatGPTを使い始めた理由は、「英語学習」での調べ物をするためでした。たまに英語以外の調べ物もしましたが、99%英語学習で使っていました。

 ですから、過去のデータといっても言葉が2021年前後でそんなに変わらないだろうと考えていました。

 また、回答の正確さですが、日本語は間違いが割と多いと感じましたが、英語がネイティブの友人に聞いたところ、ChatGPT の英語は信頼できると言われたのでこちらも問題は特にないだろうと思っていました。


3. 複数の対話型AI の活用

 そんな楽観的な考え方で毎日ChatGPT を使い続けていましたが、やはり上記の①と②、特に②の回答の正確さが常に頭の中から離れることはありませんでした。

 そんな中、無料で使える様々な対話型AI の存在を知り、「これは英語学習の強い味方になってくれるに違いない」と早速どんなAI なのかを調べていきました。

 私が英語学習で特に強い興味・興味を持っていたのが、類義語や類似表現などのニュアンスの違いや、簡単だけれど意外な意味を持つ語句などです。特に、日本語に直すと全く(ほぼ)同じ意味なのですが、英語ではニュアンスの違いがかなりある表現を学ぶことに大きな魅力を感じてきました。対話型AI はそのニュアンスの違いを調べるのに最適なツールだったのです。

 そして、回答への信頼度を高めるためにChatGPT3.5 で得た回答と他のAI の回答を比較しながらニュアンスの違いを中心にいろいろな英語に関する疑問を深掘りしていきました。


4. 使用した対話型AI とその感想

 私が使用した5種類の対話型AI は次のとおりです。

① ChatGPT3.5
② Copilot
③ Perplexity
④ Gemini (旧Bard )
⑤ Claude

 それぞれ無料版で十分過ぎるほどの手応えを感じてきたので、有料版への切り替えはせずに全て無料版で使用しました。

 この5つのAI に加えてHiNativeと呼ばれQ & A サイトも活用しました。

 ChatGPT 3.5 を中心に他のAI も同時に使用してみた結果、私が感じたことは次のとおりです。

ChatGPT3.5
 反応速度と自然な対話において、やはり一番使いやすいので、何か調べる時には、常に最初に使うようにしています。

Copilot
 GPT-4を無料で使うことができ、Bingという検索エンジンを搭載しているので最新のデータを提供してくれます。また、「より創造的に、よりバランスよく、より厳密に」と3種類の回答を得ることができます。ただ、Webサイトを検索するため回答まで少々時間がかかります。

Perplexity
 Web検索して回答してくれるのですが、その回答時間が速いのには驚きです。ただ質問と答えがマッチしていないこともあるため、質問を再構築しなければならない時もあります。しかし、一つの質問に対してかなり詳しく答えてくれるので重宝するAI です。

Gemini (旧Bard )
 Google が提供する対話型AIサービスです。質問に対して驚くほど多方面からの回答を提示してくれますが、回答数があまりにも多いので不要な情報もあります。ただ回答を読んでるだけでも楽しめるユニークなAI です。

Claude
 最近使い始めたため、まだわかっていないこともありますが、回答速度がメチャクチャ速く、内容も詳しいのでかなり使えそうな感じがしています。ただ使用回数に制限があります。

 上記のAIに加えて、HiNative (Q & A サイト)も使用しました。AI ではないのですが、英語のニュアンスの違いや意味をネイティブスピーカーに直接教えてもらうことができます。質問への回答も比較的早いのでとても重宝しています。

まとめ

 これらの複数の対話型AI を使った語学学習を通して感じるのは、使えば使うほど英語の知識が深まっていくということです。最初はChatGPTだけでも大丈夫かなと考えていましたが、それぞれのAI が持つ独特の回答方法や英語の言い回しは、最高の英語教材の一つになると確信しました。

 複数のAIに英語のニュアンスの違いなどを尋ねた結果、それぞれのAI は違った表現や言い回しを使って回答してくれることが多いのですが、キーになる部分は同じだったりするので、質問に対する回答の信憑性が一段と高まります

 また、異なった視点で教えてくれたりした場合には、「なるほど!」や「これは使える!」と思う回数が以前よりも格段に増えました。

 このように、複数の対話型AI を使用するのは、英語学習において大きなメリットがあると感じています。英英辞書もそれぞれ語句の定義は違いますが、定義だけでなく、さまざまな観点からさまざまな説明をしてくれるという点では、対話型AI 以上の英語教材はないのではと感じる毎日です。

 ただ大切なことは、これらのAI から学習した内容を頭に入れておき、それらの語句を目にするために学習したことと比べてみることが大切だと思います。言葉は生きており、例外だって当然あるでしょうし、新たな発見もあるかもしれません。AI はあくまで AI なので、そのことは頭に留めておく必要があります。

 でも、対話型AI から学べることは無限と言ってもいいくらいたくさんあるので、これからもどんどん使っていきたいと思います。


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