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had better … は命令口調なので使いにくいと思っている方へ、その使い方と別表現を取り上げました。

had better 「…した方がいい」という表現ですが、

「命令口調の強い表現なので使う場所や相手には気をつけた方がよい」

という説明を英語の授業などで聞いたことがあるかもしれません。

そして、そのことが頭から離れずにほとんど使っていない人も多いのではないでしょうか。

確かに had better は命令口調の強い表現であるのは事実で、使う場所は気をつけた方がいいのは事実です。

でも一つ例外があります。それは、主語が I の場合です。「私は〜した方がよい」というのは自分に対する命令なので普通に使えます。例えば、

I’d better apologize to him.
( 彼に謝らなければならない)

いろいろ他にも考えられますが、オススメの表現があります。それは、

I’d better be off. (そろそろ帰ります)

です。

これは決まり文句で、かなり前にNHKの英会話ラジオ番組でこの英語を聞いたのをなぜかずっと忘れられません。多分、had better の主語が I だったのが新鮮だったからかもしれないですね。

次に had better は使いにくいと思っている方は、他のもっとsoft な表現はご存知でしょうか?

いろいろありますが、may (might) as well...や I suggest (that)...などはhad better よりも soft な表現として使えるでしょう。

でも、may as well も I suggest ... も had better とは全く違う語を使っています。そのことに問題があるわけではないのですが、今回オススメしたいのは、better を含む表現で、

be better off ...ing

です。

意味は「…した方がよい」と had better と同じなのですが、had better よりもマイルドな表現です。

「守らなければネガティブな結果が待ち受けているよ」というニュアンスがある had better と比べて、

「そうした方がいいことがあるよ」

というニュアンスが be better off にはあります。

You’re better off eating more vegetables.
(野菜をもっと食べた方がいいんじゃない?)

と had better よりマイルドに忠告することができます。

一つだけ文法的に気をつけることは、had better の次には動詞の原型がくるのに対して、be better off の次には ...ing 形がくるということです。


映画「リメンバーミー」の中でもこの表現が使われていました。主人公のミゲルに対してミゲルの祖母が、「あの人のことは忘れるのよ!」と忠告するのに、

He’s better off forgotten.

という表現が使われていました。( off の次に being が省略されています)

ただ、ひとつ疑問に思ったのが、ミゲルの祖母はかなり強い調子で言ったので、He’d better be forgotten. の方が良いのではないか、と言うことです。

こう言った疑問も had better と be better off の違いを知っていたので出てきました。ニュアンスの違いを知っておけば、英語学習が何倍も楽しくなります

Thanks for reading my article.  See you soon!

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