たりないひとり
今回で3回目の投稿なのですが、
「こんな駄文誰も読んでないだろ」
と思っていたら数人見てくれていたことに驚きました。
過去2回の内容を見てくれた人には伝わってると思いますが、僕はだいぶめんどくさい奴である。
こんな自分の性格を形成したのは間違いなく中学生の頃に見た「たりないふたり」が原因の一つだろう。
「たりないふたり」とは、オードリーの若林さんと南海キャンディーズの山里さんの2人が自分の足りない部分を改善するためにあれこれと解決策を出した後その内容で漫才をするバラエティ番組である。
僕が「たりないふたり」を見た時はすでに続編の「もっとたりないふたり」が終了していた。
当時の僕はひねくれていながらもバスケ部でキャプテンをしていたし、周りの友達も明るい奴が多かった。
ただそんなに人付き合いが良いわけでもなかったため、周りからはすかしたやつだと思われていたと思う。
こないだ中学の同級生と飲んだ時
「マジで冷たい奴だったよ」
「話しかけるの怖かったもん」
と言われてショックを受けた。
なぜなら今までを振り返ってみると、中学の頃の自分が一番人と話していて、明るい時期だったからだ。
よくよく考えてみれば、地元の友達しかいない中学校だったので話す奴に明るい奴が多かっただけで自分自身は"そっち側"ではないのである。
当時(今もだが)、クラスの打ち上げなるものが嫌いだった僕は一回も出席しなかった。
クラスの打ち上げは大体仲良い人が固まって話し合うことがほとんどである。
そのため僕は毎回
「仲良い奴とだけ飯食いに行けば良いじゃん」
と思っていた。
打ち上げを企画するやつはみんなのことを誘うが、結果的に話の合うやつ同士でしか喋らない。そのくせ、
「俺らは日陰者にも陽を当てる良いやつだろ」
という自己満足に酔っているからたちが悪い。
これで済むならまだしも、内輪ノリで大人しいやつをいじり出して場を回してる感出すもんだからその場にいてゲボ吐きそうになる。
そのため打ち上げや飲み会が嫌いだった。
今はだいぶ歩み寄ることにしているが、それでも中学の友達の飲み会は断ることの方が多い。
それでもいまだに遊びに誘ってくれる奴もいるから嬉しいんだけどね。
そんな時に見た「たりないふたり」は自分の価値観を大きく変えた。
あの面白くて天才的な2人が明るい奴らが嫌いで、飲み会の逃げ方について番組で話し合い、それをネタに漫才で人を笑わせている。
ネガティブな考えが笑いにできる瞬間を見た。
これはじぶんにとって衝撃的だった。
今まで明るい奴らに囲まれていた僕は明るい笑いしか知らなかった。ネガを笑いにするなんて発想がなかった。
もちろん芸人さんだから笑えるのであって、こんなことを友達に言ったら引かれるだけである。
それでも、心の支えになった。
今あの2人は当時の2人とは違いいろんなことを克服している。
「いつまでもひねくれていてはいけないんだな」と思う反面、心のなかには当時の2人がいろんな人に対して銃口を向けたままである。
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