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人命か経済か、そろそろ対立を超えることはできないか?

最近、また都内のコロナ感染者が増えてきていますね。よく議論されるのが人命か経済かというお話。

そりゃ人命優先でしょう。と、殆どの方が言うかと思いますが経済を止めると失業者が増え自殺者が増える。これは統計で失業率が大きいほど自殺者が増えるということがでています。

なので、本来は人命優先には経済活動も含まれている(巡り巡って人命に関わる)から、どちらが正しいという話ではなく状況に応じて臨機応変に対応することが大切だと思います。

対立構造ってその影響を受けている人たちが苦しいと思っていて、僕としてはそれがなにより辛いです。(これを書こうと思った一番の理由です)

例えば、飲食店やイベント音楽業界、観光業界の方々(他に影響を受けている業界も)が営業しているだけで社会に対して気が引けたり、苦しいと声をあげにくかったり。なにも悪くないのに経営的にも精神的にもつらい。だったら、お互いにできることで応援して、なるべく感染リスクをおさえられるように動いたほうが良いと僕は思ってます。

他にも、トップダウンかボトムアップ、賃貸か持ち家、地方か東京など、ビジネスでも生活でも様々なところで対立構造で話されることが意識してみると多くてびっくりするかと思います。

こうした対立構造は、視野が狭くなり結局得たいもの得られてないじゃんとなりがちです。(自分たちで自分たちの首を締めている状態になるケースが多い)

じゃあなぜ対立構造になりがちなのか?といえば、見聞きしている側もわかりやすく、答えが明確で受け取りやすいからです。

ただ、どちらが正しいのか?は、社会や地球環境の変化が激しい現代において正解はなく、生き残ることが大事。

答えがないようなテーマや課題に対しては、対立構造が思考を停止させて、協力を妨げる(敵味方が生まれる)のであまり良いアプローチではなさそうです。

例えば、コロナで得たいのは「健康を脅かされることなく、飲食店で食べる楽しさ(提供して喜んでもらう仕事の楽しさ)やライブやフェスなど体験することの楽しさなど娯楽も趣味も楽しみつつ豊かに暮らすこと」だと思います。

それを満たすために、対立をせずにそれぞれ自分で考えたうえで、できることをやるにはどうしたらいいのか、僕がやっていることを整理してみました。

多角的な情報をインプットする

言葉の背景に含まれるものを読み取るためには多角的な情報が必要です。コロナだと新規感染者数をメディアも取り上げることが多く、新規感染者数をみている人も多いと思います。

これ、検査数、陽性率や検査をどんな属性の方々がしているかも大事な指標であるはずなのに新規感染者数のみや露出の多い情報だけで、一喜一憂するのは危険ですよね。

実際、東京でのピーク時と比較したときには、
4月上旬検査数300人前後、陽性率31%前後
7月上旬検査数2500人前後、陽性率5%前後
です。
※参照:https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/positive-rate

じゃあ安心だから経済優先しよう、母数が少ないから比較にならないなどではなく、少し幅広く数値を見ただけで捉え方が変わると思います。

自然と目にする情報を鵜呑みにせず、幅広く情報を見た上で今どういう状況なのか客観的に把握すると安易な2択よりも自己判断の質があがります。また、人の考えを鵜呑みにして流されることもなくなります。

相手の考えを否定しない

日々、友人知人、会社関係者などいろんな人から、それぞれの価値観、立場から情報が入ってくると思います。

それを自分の考え方と照らし合わせて否定すると、あなたは合ってる合ってないとこれまた対立してしまいます。相手は当然良い気持ちにならず、自分の正当性を証明すること以外あんまり良いことがないです。(経験上)

そして交渉上手な人(営業や人事、経営者など)は、相手の考えを深ぼることはあっても否定しません。特定の人とうまくコミュニケーションがとれないなと思ったときはまず相手のことを理解しているのか?を考えると良いです。

という僕も20代は正論やろうで、相手がなにか言うと正論で返すタイプでした。
例えば、
A:仕事楽しくないからやめたい
僕:やめたらいいじゃん
A:でも他に行きたいところもないし、いま安定してるし
僕:じゃあ楽しめるようにもっと頑張れよ(そんなこと言っている暇があるなら)
といった感じです。

否定とまではいかなくても相手を黙らせるような会話、、(めちゃくちゃ未熟でした)結果、それは〇〇だからできる、〇〇はいいよねって言われがちで、率先して一緒にやろうや手伝おうみたいに思われるタイプではなかったです。

このように、将来的に仲間や助けてくれる人かもしれないのに、相手の考えを否定するとその可能性がなくなってしまいます

また仲間がいらないと言う人もいるかもしれませんが、いまは顧客よりもファンをつくることやコミュニティなど一歩踏み込んだ関係性づくりが大事ですし、人間関係が幸福度に影響するのは良く言われていますね。

キャラクター(きれキャラなど)や効果的な否定の使い方もあるけど、大体の人にはオススメしないです。

できる範囲で行動に移す

これも僕自身すごく大事にしていて、どんなに良い情報や良い考えを持っていても行動しないと第3者のポジションから好き勝手いっているのと変わらないです。(それがいけないというわけではないです)

行動に移すと経験となり次の行動の質もあがります。また周りの人がアドバイスくれたり、助けてくれたりと結果云々よりも良いことしかないと思ってます。

行動を移すときのポイントは
・小さくてもよい
・なるべく早く
・完璧さを求めない
(相手に迷惑をかけることはしない)
です。

例えば、コロナ自粛中にオンラインイベントを3〜5月で10回以上やりました。僕らは地域をプロデュースする仕事なので、一次生産者さんたちの苦悩や自治体の大変さを目の当たりにしていました。

なので、一次生産者さんとタッグを組んで事前食材配送 + オンライン交流やオンラインスナックなどWHEREが持っているリソースを活かして実践しました。

企画から実施まで2週間など超短期間で実施したので詰めの甘さやツールの使い方など工夫の余地がありつつも、やって得るものが大きかったです。生産者の皆さまが分断されていた消費者と繋がって嬉しい声を聞ける場で双方からとても喜ばれました。

これが自転車操業なのが良くない、自己責任だよねって言っちゃうのは正論かもしれないけれど気持ちよくはないなと思ってしまいます。また関係性もそこで終わってしまいます。(将来的に仕事になる可能性を失くしている)

現にやったことで、複数の相談をいただき仕事に繋がっています。これが目的や課題に向き合い行動に移した結果だと思います。批判や対立してたら得られないものばかりです。

最後に

正解はなく自分で考えて行動するのはパワーも必要ですが、いまは一人ひとりが向き合うことで立ち向かえるくらいの大きな変化だと思います。みんな繋がっているので、一人の行動は少しの影響でもみんなになると相当な影響になります。良い影響も悪い影響も。

だからこそ、いがみ合いや対立による消耗よりも、応援や協力が生まれることで状況が良くなっていくことを心から願ってます。




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