「1人外食」について。

滋賀県の飲食店の方に読んでいただきたいnoteを更新していきます。

こんにちは。滋賀県の情報誌「poplead」編集部のワダと申します。ここでは、私たちが活動している滋賀県の飲食店関係者様へ向けて情報発信を行なっています。
よろしくお願いします。


「1人外食って、実際どうなの?狙うべき?」

今回は、皆さんに馴染みのある「HOT PEPPER」が運営する、外食市場の調査・研究期間である
HOT PEPPER グルメ外食総研」による、「1人外食の実態調査」(2021年4月実施)
のデータを紐解き、考えていきたいと思います。


過去1年の一人外食実施者は45.9%。

2020 年 4 月~2021 年 3 月の 1 年間で、「一人外食」をしたことのある人は 45.9%。3.7%の人は初めて「一人外食」をした人であった。初めて一人外食をした人の内訳では、1.4%は「コロナ禍を契機に初めて一人で外食をした」人、また、2.3%は「コロナ禍とは関係なく初めて一人で外食をした」人であった。性年代別では、女性よりも男性で「一人外食」が多い傾向で、最多は 30 代男性で 60.1%、最少は 60 代女性で 24.7%であった。この 1 年で初めて「一人外食」をした性年代の最多は 20 代男性で 7.6%であった。


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45.9%の人が、1人で外食を行なっていると考えると多いように思えますが、僕の個人的な見方では、コロナ禍きっかけで初めて一人で外食をした人は全体の1.4%と、思っていたより少ないな、と言うのが正直な感想です。
「おひとりさま歓迎!」や、「一人飲み」などの打ち出しをされている店舗様の数に対して、需要はそう多くない傾向にあるのではないでしょうか。




利用が多い業態は、やっぱりラーメンそば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店。

一人外食で利用した業態の最多は、やっぱり強いラーメンそば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店で、約55%。2位はファストフード。3位は牛丼、カレー等、一品もの専売業態。


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居酒屋での利用は、40〜60代の男性が15%以上と割合が高めの傾向にあり、焼肉・すき焼き・ハンバーグなど、お肉関係の専業店では、20代と50代の男性が20%以上と、利用年代に特徴があることがわかります。
ラーメン店を除く、中華料理店は全ての回答者の平均が25%を超えており、いわゆる町中華には根強い人気があることが窺えます。




コロナ禍の1年で一人外食が増えた人は?

過去 1 年で「一人外食」が「増えた」「やや増えた」と回答した人が、調査対象の約 1 万人中で1,025 人(10.2%相当)。

増加した理由のトップ 3 は「コロナ禍」に関係する理由であった。最多は「外食に人を誘いにくいから」で43.6%、次いで 2 番目は「外食に誘われる機会が減ったから」で 31.6%、3 番目は「自分が感染することが不安だから」で 30.0%であった。

「外食に人を誘いにくいから」の回答は 40 代男女や 50 代女性で多く、「外食に誘われる機会が減ったから」の回答は 60 代女性で多く、「自分が感染することが不安だから」の回答は 30・40 代男性や 50 代女性で多かった。


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全体の約10%の人は一人外食の機会が増加しているという結果になりました。
理由の第一位である「外食に人を誘いにくいから」、2位の「外食に誘われる機会が減ったから」
と言う結果からも読み取れる通り、一定数の人は、こんな世の中でも、外食に積極的であると考えられるのではないでしょうか。




1人外食、狙っていくべき?

1人外食の利用者数は、特に居酒屋やバル業態ではそんなに多くないですし、郊外エリアである滋賀県においては今回紹介したデータよりもさらに少ないのかもしれません。

しかし、確実に利用者数は増加傾向にあり、3〜4人までの少人数利用を含めた利用者数は相当数、いらっしゃると考えられます。
従来の宴会顧客狙いや、集団会食での集客が見込めない現状で、1人、少人数での集客戦略をより強く意識して取り組むことが大切であると、改めて実感できる調査結果でした。
居酒屋では、中〜高年代の男性向けにお一人サービスを考えていくのが集客の近道ではないでしょうか。


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