編集長!!SDGsに関するコトバ、「ポプラディア第三版」に載っていますか?
※この記事は、2022年3月17日配信のポプラ社図書館部メールマガジン011に一部掲載したもののフルバージョンです。
こんにちは!営業Tです。
様々なメディアで目にする機会も多くなり、身近に感じるようになりつつあるSDGs。教育の中での存在感も増しているように感じます。17の目標と169のターゲットで構成されるSDGsは非常に多様な要素を含むため、図書館での展示にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。『総合百科事典ポプラディア第三版』では、どのように掲載されているのか、編集長に聞いてみました!
営業T: 編集長!「ポプラディア第三版」では、SDGs関連項目はどのような言葉が掲載されていますか?
編集長: 今回はSDGsですか。Tくんのお題は毎回いいところを突いてきますね。ではまずは、まさにそのものズバリの「SDGs」について。突然ですがTくん、SDGsって何の略かわかりますか?
営業T: えっと、もちろん知ってますよ。サス…なんとかゴールですよね?
編集長: うーん、まぁそうだけど。正しくは、Sustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。「ポプラディア第三版」では、SDGsは特大項目として1ページで掲載されています。もちろん17の目標のアイコンも載ってます。それから、SDGsの前身である国連ミレニアム開発目標。これはMDGsとも呼ばれるものですね。SDGsのもつ思想はさらに国連持続可能な開発会議(リオ+20)、環境・開発サミット、地球サミット、国連人間環境会議や世界経済フォーラム(ダボス会議)までさかのぼることができると言ってよいでしょう。これらに関連する項目としては、持続可能な開発や、各会議で採択されたリオ宣言、アジェンダ21、生物多様性条約、気候変動枠組条約、人間環境宣言。国際機関では国連環境計画、国連開発計画などがあります。もちろん、SDGsの17の目標そのままの言葉である貧困、飢餓、健康、福祉、教育、ジェンダー、水、エネルギー、経済成長、産業、気候変動、海、陸、平和といった項目も掲載されています。
まずは、子どもたち自身も知っているつもりでいるけど実はよく知らないかもしれない、こういった基本的な言葉から調べてみるのもいいかもしれませんね。
「ポプラディア第三版」の「SDGs」の項目
営業T: ありがとうございます! ちょっとわかりにくいSDGsですが「人間社会が、現在から未来にわたって、地球環境を保全しながら発展をつづけるための目標」と考えればシンプルなことなのかも。
ほかにも、これも調べるとSDGsの理解がより深まる!という項目もあると思います。そういった関連項目も教えていただけませんか?
編集長: そうですね、SDGsの17の目標それぞれに関連する項目としては、気候変動関連では地球温暖化、温室効果ガス、オゾン層、排出権取引、京都議定書、パリ協定。海や陸の環境を守るという観点ではエシカル消費、ESG、マイクロプラスチック、漂着ごみ、循環型社会、3R、ゼロ・エミッション、再生可能エネルギー。貧困や飢餓に関連する言葉ではフェアトレード、食品ロス、フードバンク。ジェンダー平等との関わりではジェンダーギャップ指数、ポジティブ・アクション、国際ガールズ・デーなどがあります。これ以外にもさまざまな言葉が載っています。
営業T: すばらしいですね! むずかしい概念も、まず言葉を知ることが理解につながると感じました。SDGs、ちょっとわかった気になっちゃってます!
編集長: Tくん、かなり興奮してますね。SDGsのスローガンになっている「だれ一人とりのこさない」という言葉、「ポプラディア第三版」のキャッチコピーである「あらゆる読者にとって使いやすい百科事典」と通じるものがあると思いませんか?前回の福祉関連の項目の回でいろいろご紹介しましたが、「ポプラディア第三版」のユニバーサルデザインへの取り組みは、まさに「だれ一人とりのこさない」という思想にもとづくものです。そういう意味では、「ポプラディア第三版」そのものがSDGsを体現してると言っていいんじゃないかな…というのは言い過ぎでしょうか。
営業T: いえ、言い過ぎじゃないと思います!17の目標の4つ目「質の高い教育をみんなに」を実現するというのも「ポプラディア第三版」の使命だと思いますし!
編集長: Tくん、『「ポプラディア第三版」の使命』っていい言葉ですね。私もその言葉を聞いて、あらためて身が引き締まる思いです。そうですよね、私たちひとりひとりが仕事や生活を通して取り組んでいくのがSDGsなんですよね。特別なことじゃないんだよ、SDGsは。今回はTくんにいろんな気づきを与えてもらったようです。どうもありがとう。
営業T: いえいえ、とんでもない。なんか僕、いつも以上に興奮しちゃって恥ずかしいです。今日は楽しかったです。ありがとうございました!