「焼肉の日」なので、焼肉が走る絵本をご紹介します!
「焼肉が走る」というのは「ごはんが進む」のようなたとえではありませんよ。文字通り、焼肉が走ります。 今日は「8・29(やきにく)」の日ということで、絵本『はしれ! やきにくん』(作/塚本やすし)の「走る焼肉達」をみなさんにご覧いただけたらと思います!
こちらがその焼肉達です。
主役はやっぱりカルビの「やきにくん」。みんな大好きタン塩は「ぺらちゃん」。そして私が一番好きなミノも「みのけん」として存在しているのが嬉しいです。「イチローくん」が凛々しいのはロースじゃなくて上ロースだからでしょうか? 「すみ子おばさん」がいるということは、備長炭で焼くスタイルの焼き肉なんですね。あ、しかも二人で一人なんだ……。
見れば見るほどツッコミどころ満載の「やきにくん」達。でもやっぱり、おいしそうでよだれが出てきます。
「やきにくん」達はうしやまさんの焼肉屋さんに入荷されたお肉なのですが、なんだか元気がありません。こまったうしやまさんはみんなを運動させることにしました。
さっそく走り出す「やきにくん」達。世にも珍しい、走る焼肉の誕生です。
時には、なかよしキムチグループと綱引きをするなど、「やきにくん」達は元気に運動をします。
そしてついに……
元気なお肉になることが出来ました!
元気になった「やきにくん」達を、秘伝のたれでもみもみマッサージ。
ああ、おいしそう。食欲をそそるニンニクの香りが漂ってくるようです。
そして、めでたくお客さんのお口に到着するのですが、野菜たちが不満顔ですね。お客さんがお肉ばっかり食べて、野菜を食べてくれないみたいです。
さあ、「やきにくん」達はどうするのでしょうか?
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私は焼肉が走るところを見たことも、そもそも、お肉が動くなんて想像したこともありませんでした。
見たことのない景色や、予想できない展開を見せてくれるのは絵本の魅力のひとつ。大人になった今でも、絵本を開くと新鮮な驚きが待っていることを改めて教えてもらいました。
もし本屋さんで気になるタイトルやイラストの絵本に出会ったら、どうぞ開いてみてくださいね。きっと見たことのないものを見せてくれると思います。
(文・編集部 富山なつき)