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一般書のメンバーで「文庫の交換」してみました 2021
こんにちは。
ポプラ社一般書通信の管理人こと、文芸編集部の森です。
僕が所属する一般書のメンバー(ポプラ社で大人向けの本を出しているグループ)では、年末になると「文庫交換会」を行っています。
ルールは簡単。
一冊ずつオススメ文庫を持ち寄って、忘年会の場でランダム交換します。
持ち寄る文庫は自由です。今年一番面白かった本でもいいし、ネタ本でも構いません。
自分の持ってきた文庫が誰かの手に渡り、誰かの文庫が自分の手元にやってきます。
年末年始に楽しく読みます。
こんなことを毎年やっています。
「本を選ぶ」というのはその人の性格や趣味が透けて見えてくるところがあって、そのチョイスに「あの人らしいな~」と感じたり、意外な一面が見えたりして、知らない本に出会える以外に同僚の知らない面も楽しめるイベントなのです。
これまでは年末の忘年会にて、くじ引きで本をリアル交換していました。
しかし2020年は新型コロナウイルスの影響で忘年会などもってのほか。対面でなくとも文庫を交換できる便利箱「ブクブク交換BOX」を開発して、有志で文庫交換を行いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1641972256391-4PrmG1oM9l.jpg?width=800)
本を交換できる素敵BOX「ブクブク交換BOX」を社内に設置。
任意参加者が出社したタイミングで文庫を入れ、締め切り後に各々が本を取り出すというシステム。
自分調べでなかなか好評だったので、まだまだコロナおさまらぬ2021年も、「ブクブク交換BOX」を使って、文庫交換を行うことにしたのでした。
(※「ブクブク交換BOX」開発の経緯と、一昨年の交換の様子はこちら▼)
なんだかんだとたくさんの人が参加してくれて、気づけばBOXは満杯に!
バラエティ豊かな楽しい本が集まったので、どんな本が集まったのかゆるゆる紹介していこうと思います。
こんな本を交換しました
ここからは交換した本の一覧です。
情報の見方はこちら
・<本をあげた人>→<本をもらった人>
・『本のタイトル』
・書影
・もらった人のコメント(灰色囲み)
※それぞれもらった本を社内のチャットで報告しており、そちらのチャットコメントを掲載しています。
それでは、どんな本を贈り合ったのか、お楽しみください!
※※※
営業部:畦地さん⇒吉田さん
松田青子『女が死ぬ』(中公文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641962598382-OQneaUjdKe.png?width=800)
私は畦地さんからの『女が死ぬ』をいただきました!
これ読んでなかったので嬉しいです。面白そう!
そしてオビコピーが大胆。
畦地さんのおすすめメッセージにもすごくそそられました!
休み中に楽しみに読みます。
北陸の書店さんの味わい深い包み紙に赤いリボンの素敵な包みでした~。
吉田さん⇒企画編集部:倉澤さん
A・C・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』(光文社文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641962736848-LfE4wG7Tpx.png?width=800)
シャーロック好きの吉田元子さんから『シャーロック・ホームズの冒険』をいただきました!
かつて読んだのは小学生の頃か中学生か…?はるかかなたの記憶なので、新鮮な気持ちで読んでみます。
ありがとうございました~。
企画編集部:倉澤さん⇒文芸編集部:小原さん
和田誠/安西水丸『青豆とうふ』(中公文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641963239642-XBia61E3UH.png?width=800)
倉澤さんからの『青豆とうふ』があたりました~。
和田誠さん、安西水丸さんという言わずと知れた大イラストレーターさんのしりとりエッセイ。イラストもふんだんに入っている贅沢な一冊です。
印象的なタイトルは村上春樹さん考案のもので、巻末のあとがきを春樹が書いててこれまた豪華。年末年始のお共にします!
ラッピングとカードも猫猫していて可愛いです🐈️さすが倉澤さん❣️
文芸編集部:三枝さん⇒文芸編集部:森
吉田修一『国宝』上・下(朝日文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641962981268-hSrgmuZjGu.png?width=800)
三枝さんから、吉田修一さんの「国宝」をいただきました。
なんと上下セット!
書店店頭でずっと気になっていた本なので、年末年始にゆっくり読みます。ありがとうございます~
ちなみに去年か一昨年も三枝さんの本が当たって、そのときは朝井リョウさんのエッセイだったのをよく覚えています。あの本もおもしろかった~
文芸編集部:森⇒文芸編集部:吉川さん
角幡唯介『雪男は向こうからやって来た』(集英社文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641963062598-w5IUaNtBDi.png)
森くんから、角幡さん「雪男は向こうからやって来た」いただきました。ノンフィクション好きなので大当たりですが、角幡さん好きなので所持しておりました!!
今年の冬は寒いから、ヒマラヤに思いを馳せながら読み返してみます~。
文芸編集部:吉川さん⇒文芸編集部:三枝さん
向田邦子『寺内貫太郎一家』(新潮文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641963138907-2iR5hl9KJh.png?width=800)
吉川さんから、向田邦子さんの『寺内貫太郎一家』を頂きました!
吉川さんが朝日新聞にご寄稿された向田邦子さんのコラムを拝読した時から、読みたいと思っていたので、とても嬉しいです!
ありがとうございました!!
営業部:神代さん⇒営業部:宮澤さん
幸田文「台所のおと 新装版」(講談社文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1642038335687-qSA3aWqpj3.png?width=800)
神代さんから幸田文さんの「台所のおと」
いただきましたー!
短編集なので表題作に対する感想になりますが、音の表現が緻密で、感性を研ぎ澄ます作品。
『陰影礼賛』初めて読んだときは、目から感性が研がれたんですが、今度は耳から研がれて、感度びんびんになりました。
基本的には台所仕事の音を扱っているので、ご飯食べに行ったときに、鍋の音、食器の音、包丁の音、気になって気になってしょうがないですね。
作品の登場人物に成り代わって「これは急いでる音だな」「こいつの音は一味違うな」と批評するようになり、今までちゃんと耳を使ってなかったんだなと自覚。
あとは、幸田文さんを初めて読んだのですが、さっぱりした文体が好みでした。
心にしこりを生むところがなく旅行中に読むのに最適でしたー。
営業部:宮澤さん⇒営業部:瀬野さん
澤宮優『イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑』(角川ソフィア文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641963349967-M5Fk3s5CaP.png?width=800)
昨年末の文庫交換会ですが、私は宮澤さんチョイスの「昭和の消えた仕事図鑑」を頂きました。
電話交換手、街角メッセンジャー、バスガール、私の世代でも初見の仕事がたくさんあって面白かったです。
「日本が好きなあなたへ」と封筒に書いてあり、いつの間にか選んでおりました。笑
やるな、、宮澤!
ありがとう(^^)
営業部:瀬野さん⇒営業部:宇田川さん
岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春文庫)
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今回私が引き当てたのは、瀬野さんが厳選された岡本太郎さんの『自分の中に毒を持て』でした。
いくつか著作を出されていたのは知っていたのですが、読んだことはなかったのでとてもうれしい!
新装版のこのクールな全面帯を取ると現れる岡本太郎さんの表情も惹かれます。毒とは何か、学ばせていただきたいです。
営業部:宇田川さん⇒営業部:畦地さん
西原理恵子『できるかな』(角川文庫)
![](https://assets.st-note.com/img/1641963532414-L34Jlp04ZQ.png?width=800)
宇田川さんから西原さんの「できるかな」が当たりました!
実は昨年も宇田川さんの本が当たり、深いご縁を感じています。笑
とにかく西原さん(と周囲の人達)のパワフルさに圧倒される、元気が湧いてくる一冊でした!
毎度素敵な包み紙とかわいいメッセージカードに宇田川さんのセンスの良さを感じます。
※※※
以上です!
自分がもらった本だけでなく、どの本も面白そうですね。こうして読みたい本がどんどん増えていきます……。
人に本を贈ったり贈られたりすることは多くないと思いますが、ときにはこんな交換をしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
今年もポプラ社一般書通信では、本への愛が詰まったnote記事を更新してまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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