見出し画像

<キリンビール公式note×ポプラ社一般書通信×新人作家・冬森灯> 異色のチームが贈る『うしろむき夕食店』プロジェクト始動!


「乾杯」とは「人生の物語」だと思うのです。

失恋した友人を慰めるための乾杯、チームで取り組んできたことの成功を祝う乾杯、久しぶりに会えた仲間と昔を懐かしむ乾杯……。
いろんな所で行われる「乾杯」は一つも同じものがなく、どれもが幸せに満ちていて、きらめきに満ちた一瞬だなあと思います。

だから、キリンビール公式note編集部さんから「キリンビール公式noteで小説の企画をやりませんか」と言われた時、「ぜひやりましょう!」と即答しました。

「乾杯の瞬間」に詰まった色んな人のドラマ。
それを小説にできたら、きっと温かで素敵な物語になるに決まってるじゃないですか。

キリンビール公式noteさんとポプラ社一般書通信の出会いは昨年の秋にさかのぼります。

ひょんなことからご縁ができて居酒屋で雑談しているうちに、いつの間にかnoteのコラボ企画「夜更けのおつまみコンテスト」が生まれていました。

(コラボ企画「夜更けのおつまみ」と、その経緯はこちら)

「夜更けのおつまみ」というテーマで投稿コンテストを行い、大賞作は書籍に収録……という企画。

みなさんの投稿を読んでいて感じたのは、お酒のある空間は生活を豊かに彩るということ。

アルコールのあるなしに関わらず(ノンアル飲料もとてもおいしいですよね)、誰かとゆっくり語らったり、一人で深夜に一日をふり返ったり、出かけた先で見知らぬお店の空気を楽しんだり。
そこにはいろんなドラマが詰まっていて、一つ一つの瞬間に物語があるのだなあ……と感じたことをよく覚えています。


ここで冒頭に戻ります。

キリンビール公式noteさんが大切にしてきたもの、それは「乾杯の時間」
そしてポプラ社一般書編集部では、「つながる温かな想い」を大切にして、作家さんと本づくりを行ってきました。

「夜更けのおつまみコンテスト」はエッセイ企画でしたが、
人生の物語が詰まった「乾杯」は、人のドラマを描く「小説」とすごく相性がいいだろうなあと思います。
そしてさらに「乾杯の時間」と「つながる温かな想い」という二つのテーマが結びついたら、多くの人が共感しやすい優しい作品になるんじゃないかなあ……
キリンビール公式note編集部さんからの相談を快諾した後ろは、そんな考えもありました。

快諾したあとで、ふと悩みました。
その小説、誰に書いてもらおう?

お酒や食べ物が好きで、それをおいしそうに描ける人。それだけでなく、肝心の人間ドラマが魅力たっぷりに描ける人。そして、「人の想い」をまっすぐに信じて描ける人。

いろいろとイメージする中で、とある作品がはっと思い浮かびました。
急いで原稿を送り、感想を待つことしばらく。

「あったかくて、泣けました。めちゃくちゃよかったです。ぜひ、この人に書いていただきたいです」

それが、作家・冬森灯さんのデビュー作『縁結びカツサンドでした。

画像1

冬森灯さんは「第一回おいしい文学賞」にて最終候補に残った作家で、その時の応募作「縁結びカツサンド」の世界を広げた作品が、7/7に刊行になったばかり。

レトロなパン屋さん「ベーカリー・コテン」を舞台に、迷える三代目と愉快な街の人たちが繰り広げるあったかな物語です。
ほっこりと焼きあがったパン、人生に悩みながらも前を向こうとする人々のドラマ、そして作品を貫く愛。

この人しかいない、と思ってキリンビール公式note編集部さんに原稿を読んでもらいました。

正直に言うと、少し不安もありました。
冬森さんは新人作家どころか、この企画がスタートした当時はデビューもしていません。
もっと経験を積まれた書き手を望まれるかも……と心配もしていました。

しかしキリンビール公式note編集部さんはこう言ってくれました。

私たちはキリンビールの想いを届けたいだけでなく、noteという場で新しいクリエイターを応援したいと思っています。だから新人の方を応援するという意味でも、冬森さんにお願いしたいです」

その言葉を受けて冬森さんにも企画を打診。

「緊張しますが、ぜひやらせて欲しいです」
と返事をもらいました。

かくして、キリンビール公式note×ポプラ社一般書通信×新人作家・冬森灯という異色のチームが結成されたのです。
タイアップでもなく、広告でもなく、異業種と作家がチームを組んで「小説」というコンテンツを作り上げる……という試みは、とても珍しいのではないでしょうか。

作家×編集者という組み合わせに異業種のメンバーが加わり、チームとしてコンテンツを作っていくことで、今まで以上に面白い物語を生み出せるのではないかと思っています。
そして、生み出す「物語」を通して、「乾杯の瞬間」「つながる温かな想い」の魅力を感じていただければ嬉しいです。

すでにチームで会議を行っていて、新企画名は「うしろむき夕食店」と決まりました。

いっぷう変わった料理店「うしろむき夕食店」を舞台に、はたしてどんなドラマが繰り広げられるのか――。

小説「うしろむき夕食店」はキリンビール公式noteで秋より連載スタートいたします。

また、ポプラ社一般書通信では、「うしろむき夕食店」創作の裏側を公開していきたいと思っております。
幻の企画案なども公開していこうと思うので、こちらも合わせてご注目ください。

「うしろむき夕食店」に先駆けて、キリンビール公式noteさんで冬森灯さんのインタビュー記事が公開になっています。

『縁結びカツサンド』への想いや「うしろむき夕食店」の意気込みなどを語ってくださっていますので、よかったらご覧くださいませ。


メーカー×出版社×作家の異色のコラボから生まれた、ここでしか読めない物語。
ぜひお楽しみにしていてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?