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エッセイ

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エッセイあるいは散文。
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#たっきー

夢とうつつの狭間で

昨日は故・滝口幸広さんのお誕生日でした。
生きていれば36回目のお誕生日。

おめでとう、たっきー。
生まれてきてくれて、ありがとう。たっきー。



このところ、たっきーを想うと少し心の輪郭がぼやける。
たっきーのことが大好きだった5年間が、なんだか夢の中の話のようで。
滝口幸広という妖精が見せてくれた、とても素敵な夢だったんじゃないかって。
そんな気がしてしまう。

だけど昨日、久しぶりに『

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永遠の推しと、推しに負けたくない私。

2020年11月13日。滝口幸広さんが亡くなって、今日でちょうど1年。

今日は1日、なんだかぼーっとしていた。もっと寂しくなったり悲しくなったり、いろんな感情になるかなあと思っていたけど、想像よりも私の心は穏やかだ。

今、『るの祭典』の音源を聴きながらこの文章を書いているけど、久しぶりに聴くノブとヨメの歌はやっぱり面白すぎて笑えてしまう。なんなんだこの歌。なにしてんすか信長様。力が抜ける。そし

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推しという名の偉人について

推しという名の偉人について

5月29日。数年前までは、ただの365分の1日だった日付。今日は、昨年急逝した俳優・滝口幸広さんのお誕生日だ。

滝口さんの誕生日になると、私はなぜか毎年、彼をお祝いする気持ちとともに、自分の人生を振り返ってしまう。自分の誕生日はどちらかといえば家族や友人に感謝して過ごす意識があるので、一年の中で一番、自分の生きてきた道や、自分の心の中を見つめる日かもしれない。他人の誕生日になにをやってるんだとも

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滝口幸広さんというひと

たっきーがこの世を去って早1ヶ月。
実感なんてものはあいかわらず微塵もなくて、ただ心のありとあらゆるところに、彼の存在を感じている。

たっきーは私にとってお守りだった。心の支えというより、お守り。心の中というよりかは、ポケットの中にそっと存在しているような。
パワーがほしくなったとき、私はふとポケットの中にお守りがあることを思い出して、そっと触れたり、軽く握ってみたりする。そうすると、あたたかく

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