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ポップインサイト創業記(37)〜創業期は、仕事を選り好みしすぎない

創業して半期を超え、引き続き順調に売上を伸ばすことができました。8月以降は特に好調で、単月400万を超える売上がありました。今回はその理由の1つを紹介します。

父親の紹介で、本業ではない案件にトライ

8月から始まってそれ以降に大きな売上を上げた販路に、A社という取引先がありました。A社は私の父が勤めていた保険会社と東京都が共同で作った会社で、父は当時ここに出向していました。

そんなある時、父が、「自動車保険の問い合わせを増やすためにホームページを改善したいという話があって、その案件を朋弘の会社でやらないか」という話を持ってきてくれたのです。どうやら父は会社で、自分の息子がそういった会社をやっているので今回の話は是非そこで、と掛け合ってくれたようでした。

A社は、社員が平均60歳を超える感じの人たちで穏やかに運営されている、古き良き会社といった印象の企業でした。ホームページも、少々古臭い感じがする素朴な作りのページでしたが、それでも問い合わせが結構増えてきているので、もっと良くしたいという希望でした。

私としては、前職などのこれまでの経験から、力になれる部分が大きくあると感じました。そして、自社にとっても可能性ある話であるのは間違いありませんでした。

そこで、当時の本業だったユーザーテストの仕事ではなかったものの、可能性がある事ならば積極的に追うべきと、早速企画書を作り、改めて営業提案をしていきました。


結果的に数千万円規模の売上に繋がった

私としても全力でアプローチした結果、無事にA社のホームページの改善支援の仕事を受注することができました。そしてこの案件は、当初想定していたよりも大きな売上を私達にもらたしてくれたのでした。

業務内容は本業のユーザーテストとは異なったものの、全力を尽くした結果ホームページ改善に大きく貢献することができました。そしてその報酬として、直近2ヶ月で合わせて250万円の入金を得ることができました。

さらにこれをきっかけとして、1年後には同じA社からさらに大きな1,000万円の案件の発注を受けました。さらに、その後に補修メンテナンスの仕事も定期継続して受注し、結果的に累計数千万円規模の案件とすることができたのです

ポップインサイトとしては、この売上のキャッシュがあったおかげで、人材を採用したり、オフィスの移転したり、事業を拡大することができました。


創業期に大切なのは、チャンスを積極的に掴みに行くこと

会社の方向性を考える上で、本業に徹底的に集中するとか、特定の事業に絞って余分なことをしないという考え方もあると思います。特に資金調達をして資金の余裕がある状態で進める分には、本筋を絞って特化するという選択もありでしょう。

しかし、私の場合は自分達の資本で起業していましたから、そこまで潤沢な資金があった訳ではありません。その状況下で試行錯誤しながらやっていく上では、ある程度の可能性があるチャンスは、ハングリーに掴みに行く必要があると考えていました。そして、その考えは間違えでは無かったと思います。

A社のホームページ改善支援の案件は、決してメインの事業ではなかったので、会社の成長という面だけ考えると、本当に正しかったかどうかは、今でも少々疑義があります。

しかし、結果的にトライしたことによって、大きな長期継続案件を得ることができ、資金的にかなり安定できたのは事実です。

この結果から、ずっと継続するかどうかは別として、チャンスがあった時には選り好みしすぎることなく、まずは貪欲にチャレンジしていくという姿勢が大正解だったと思っています。

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