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Sustainable Survival Design

Sustainable Survival Design

智識で生き残る、が人生の目標だ
その目標に繋げるためにデザインを学んでいる
生き残るデザイン、だ
せっかくなのでキーワードにしておく
Sustainable Survival Design
と呼ぶことにした
まだ誰も使ってないようだ
略称はそのまま SSD

学びのはじめ

実に楽しかった

基礎を学ぶのが一番楽しい
勝手な妄想が果てしなくできる
自分の既知の知識と今手に入れた知識の
リンクを探す時が一番楽しく発見がある

今日は行動経済学の基礎を学んだ
どう応用できるかは
今後の実験を繰り返す中で考えてみる

最初の学びはもっぱらUdemyの動画だ
掘る必要が出てきたら源流まで遡ったり
実験をしたりする
今回はニワさんという方の講座で学んだ

自分の脳みそには記録しきれないので
note使って記録しておく

行動経済学とは

経済学に心理学的知見を加えたもの

  • 合理性に限界のある個人の行動と対応を考える

  • 非合理性の中に法則性を見出す

従来の経済学は演繹的、物理的
行動経済学は機能的、心理学的

人を観察して法則性を見出す
分析ではなく観察できる範囲でやる

人を殴ったら怒った、という結果を観察する
従来の経済学は個人を観察していない
完全に経済合理性にのみに従うもの

しかし、行動経済学は分かりづらい
体系化されておらず、明確なフレームワークはない
マーケのようにSTPからの4Pみたいな枠組みもない
心理学ベースなのでビジネス的な事例も少ない
それって当たり前っすよね、で?みたいになる

面白い事例もあるけど、そうでないものも多い
学ばせてもらったのはビジネスに繋がる事例
だったので比較的わかりやすかった

こんな事例があった

オーケストラの女性演奏家の割合
1970年代後半、米国オケの女性割合は5%だった
ブラインドオーディションをやった
演奏だけに注目できるようにした
結果、女性演奏家が半分になった
結局、顔を見て判断していたということがわかる
カーテン一枚で全てが変わった

あるある
立場上、採用面接を日々やっているが
他面接官の評価コメントを見てると
こういうバイアスバチバチシーンには
よく出くわす
自分も意識的にやっているつもりだが
必ず何かしらのバイアスがあるので
それを引き算することを大事にしている
それでも発生するズレは受容している

裁判官の仮釈放判断
仮釈の承認割合、朝と休憩後は平均65%
時間が経過するにつれてゼロに近い状態まで低下
疲れてくると判断しないという方向にいく
本人はちゃんとやっているつもりだが
結果は数字で見えている

そりゃ当然だ
自分のチームでは
長時間労働を良い事と考えるのをやめよう
という約束事がある
良いことと考えるのを、が大事なポイントだ
長時間労働が悪なのではない
必要なら私はめっちゃ時間投下する
無能が生き残るにはスナイパーのように
ここだと思った時に他者より時間投下するしかない
これは普遍的な論理だ

話を戻すと
それが良いこと=べき論=脳みそ停止状態
になるなよ、ということだ
時間を投下する場所を無意識的にしていて
間違えるなよということだ
前例、慣例、クソ喰らえだ

人間の本気集中力は15分程度と言われている
適切に休息を取りまたガチ集中する
これを繰り返すと自然に結果が出ている
という事実があるからだ

二重システム理論/FAST&SLOW

思考には早い思考と遅い思考の2つのモードがある

システム1
高速で自動的に動き、止められない
考えるのに努力はほぼ不要
印象を感じる、連想するのが得意
バイアスがある

システム2
システム1で答えが出せない時に働く
考えるには注意力が必要
論理的・統計的思考が得意
最後の決定権はシステム2が持つ

完全に分かれているわけではない
書き換えはできる

3歳で、2*2がわからなかった時は
システム2が働いていた
10歳で、わかるようになったらシステム1が働く
そんな感じだ

思考の癖

例えば、人は利益より損失の方に敏感である

確実にもらえる100万
半々の確率で、0になるか、200万
選択するのは前者だ

確実に失うのが100万
半々の確率で、0になるか、200万
選択するのは後者だ

そういう思考の癖があるということを
知っておく必要がある

ナッジ

元々は、肘でつく、そっと動かすという意味
行動科学の知見から望ましい行動を
取れるよう後押しするアプローチを指す
まさにUXだよな

トイレ清掃員の人員削減の例があった
小便が飛び散る男性トイレの掃除は大変
でも人件費は削減したかった
で、トイレの便器に小さなハエの
イラストシールを貼った
利用者は的当て感覚でハエを狙い
結果的に清掃費は8割削減した
金額にすると1億円以上だ

手間がかからず最大の効果を得る
まさにアジャイルだ
ROIと一緒だ
最初はInvestだけを考えればいい
Investはコントロールできる
事実だがこれが簡単ではない
そもそもReturnはマネージしかできない
ハエのイラストシールは
完全にInvestをコントロールできている
シール代と貼る作業コストだけだ
あとはReturnをマネージすれば良い
モニタリングしていればわかる
わかりやすい良い事例と感じた

企業年金の加入率アップの例
老後の資産形成に重要な年金加入
目の前の生活が大変なので加入率が低い
手続きが煩雑なのもあった
生活困窮者が社会課題になっていた
手続きを変えた
年金に入りたくない人は申込むように
それ以外は自動的に加入する方式にした
結果的に加入率は90%に急上昇

これNo方式ですね
仕事でも普通にやってきました
商品・サービスやルールを変える時に
行動経済学ではナッジであるとリンクした

自分的ふりかえり

人間を観察するという視点
リサーチに活かせるだろう
ガチユーザーインタビューの実務経験はない
自分は採用面接をリサーチの実験場と考えている
いかに背景にある真意を見出せるか
という点では非常に通ずる
面接では必ず自分用の評価メモを全て残す
これは相手の評価のためではない
自分のリサーチ内容と分析結果と
入社後の本人のパフォーマンスを比較して
FIt&Gap分析からの改善と標準化をするため
PDCAからのSDCAを適当に続けるためである

法則性を見出すという視点
これは分析力を鍛える要素が大きい
普段の仕事っぽくて然程興味は湧かなかった

フレームがないという話
良い良いと思った
欧米人はフレームワーク化が得意だ
抽象化力が高い人が日本に比べて多いからだろう
それでもこの領域にはフレームが今なおない
人に注目するとカタでは語れないということなら
やはりHCDに繋がる知見になる可能性が高い

経済視点が最終的に入る
社会とエコシステムを考えるためには
ある意味必須知識ではないかと感じる
ビジネスモデルキャンバスに
社会とプラットフォーム視点が抜けていると
感じているように
全方位戦略をしないと生き残れない
個人も企業も同じだ

知識には2つある
普遍なもの
変化するもの

普遍なものは人なら必須と考えて良いもの
ビジネスにも鉄則がある
VUCAとか関係がない鉄則がある
ちなみにシステムにも鉄則がある
人間が空を飛べるようになるくらい進化したら
変わるようなこともあるが
今はまだその変化・進化は起こっていない

変化するものは注意が必要だ
アジャイルにやろう
必要な深さは変わる
掘るべき穴(知識の領域)も変わる
大事なのは変化する前提を持つこと
深く入るのは悪いことではないが
生き残るデザインを考えるなら
注意したほうがいい

自分は何をする

2つある

1つはこの続きを学ぶことだ
まだ導入に過ぎない

もう1つは実務で使う
面接時の自分チェックリストを見直す
二重システム理論と思考の癖を
会話の中と評価時の注意点に加える
今の回答はシステム1?システム2?
システム1ならこういう人材だ
という法則性を探してみるのも良さそうだ
思考の癖も同じだ
欲しい情報に対して2つの方向から
質問をしてみるのも良さそうだ

明日も学ぶ時間を作ろう
今日はここまでにする
まだまだ先は長い


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