【アレルギー】『食生活と身体の退化』読了。1978年出版、ウェストン・A・プライス著、片山恒夫 訳

日本語訳のこのほんはアメリカで1938年に出版され、遅れること1978年、私費で歯科医師の片山さんが出版されました。私費でやったのはよっぽど世に知ってほしいものだったのだと推察します。本来、歯科医全員が知るべき全てが書かれておりこれは普及させるべきだという思いがあったようです。

ファストフードに代表されるような現代食が、どれだけ人間に悪影響をもたらしたのかを伝統食を続けているとても健康的な人と、図らずして現代食にまみれて虫歯や生活習慣病、果ては顔の骨格成長まで悪影響が出てしまった人を対比しながら全世界を何年もかけて調査した結果が写真ンとともにありありと表現されています。

気になった点と感想を書きたいと思います。結論は、今の現代食を続けると世代を渡って悪影響を及ぼすので本を読んで自覚したほうが良いということです。失ってからでは遅いので一読してほしいです。

•化学物質による身体の汚染、食品も化学物質にまみれ、運動量低下、天然資源の浪費で人間らしくない生活をしている。

考え方の基本9ヶ条
(1)空気、水、食物を汚染する産業排出物の量を早急に減らすこと
(2)食品添加物を極力使用しない
(3)殺虫剤や除草剤をちょっとずつやめること
(4)あらゆる石油化学物質は有害なのでやめる
(5)正しい食事に関する基本的な知識を与えること(妊娠前から気を付けること)
(6)人口肥料をやめ、有機性廃棄物を活用すること
(7)量より質を重視した食料の生産を心がける(高タンパク、高ビタミン、高ミネラルが大事)
(8)ビタミンとミネラルの摂取を大事にする
(9)食事に気を付けること
 (a)砂糖は最小限に
 (b)パンは食べないこと
 (c)新鮮なフルーツと緑黄色野菜を食べる
 (d)もやしなどの種子類を生で食べる
 (e)質の悪い油は取らない
 (f)じゃがいも、ほうれん草などのアルカリ性食品を食べる

•細菌性のあらゆる病気は激減したが、退化に関する病気はいっそう増えている。不十分な食事、粗末な住居、条件の悪い仕事、労働市場が不安定ななことが直接健康上の問題を産み出している。

•欧米企業の利益拡大のために、原住民の居住区まで進出し、安さやごまかされた旨さなどから原住民が手を出してしまいまい、虫歯や生活習慣病発症します。ファストフードやコンビニのようなものだけできて、医療がほとんど発達していないので、飛行機に乗って歯医者に見てもらったときには数十個の治療できない虫歯ができてしまうという方々がどんどん増えているそうです。

•親が現代食であり生まれた子供も現代食だった場合、まともに歯やあご、頭蓋骨がまともに成長しません。
→歯並びは悪くなる
→鼻が十分に大きくならず鼻呼吸ができない
→顎が小さく、尖った感じになる
→頭蓋骨もいびつになり、脳がまともに成長できず、精神疾患になりやすく、IQも低くなりがち。

このようなことが1900年代から世界中で急激に増えており、とどまることを知りません。今、知ることができて良かったと思っています。何も知らずに生活習慣病やガンになってしまうところでした。

この本を読んでアレルギーの改善が少しでもできれば良いなと願っています。

どなたかの参考になれば幸いです。

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