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将来老け込む人は、30代が分岐点になる

先週は、投資家にとっていろいろなことがあった一週間でした。特に終盤の米国大統領候補のTV討論直後のトランプさんのコロナ感染で、株価が大きく下落しインパクトがありました。

「トランプ大統領は高齢でもあるため予断を許さない」という報道があったのですが、TV討論のトランプさんとバイデンさんを改めて思い返してみると、二人とも70代なんですよね。政治家って元気だよなあ・・と考えさせられました。

私はマーケティングのコンサルタントなので、キホン、消費者調査を専門としていて、グループインタビューもこれまで何百回もやっているのですが、時々年齢の割にビックリするほど若々しい人や、逆に「何があった?」と思うほど老け込んでいる人に出くわすことがあります。

あくまでも私見ですが、その分岐点は30代にあるのではないか?とひそかに仮説を抱いているので、皆さんが手遅れにならないためにも(?)、記事としてお伝えしたいと思います。

1.60代でも老け込まない人

年代別にインタビューする事はけっこうあって、全年齢を上から下までくまなく見てみると、同じ年齢でも「老化している」「若々しい」という印象格差があります

最も顕著なのは60代。この年代になると、もはやそれは引き返すことが難しいのでは、と思うほど格差が顕著になっています。

60代は比較的女性の方が生き生きと活動している人が多いという印象ですが、「若いな」と思うペルソナとしては、主婦ならお子さんが独立や結婚などで家を離れたり、仕事をしていた人は定年を迎えるなどして、やっと自分の好きなことができると、ふっきれた人。ボランティアやら趣味やらにいそしむパターン。

男性の60代はここまで積極的でないにしても、若々しい人はやはりゴルフだのスポーツクラブ・園芸・鉄道・音楽・・・といった、仕事というしばられた日常から解放されて好きなことに打ち込むパターン

縛られていたものから解放されて、多くのコミュニティに属して、友人との交流も活発にして、中にはほぼ毎日出かけているという強者も多く、恐らく年金も十分にあって、まさに「無敵」です。

逆に70代以上になると、健康の不安が出てくるので、ここまで積極的に活動している人は減ってくる。

いろんなことから開放され、ふっきれた健康な60代」というのは、人生を最も謳歌している人たちなのではないか?と思います。

2.若くして老け込む人

一方、もっと若い世代で「なんでこんなに老け込んでいるのか?」と感じる人もいます。

ある30代の女性は、失礼ながら、どう見ても(話しをしても)30代とは思えなかった・・・。(実際の年齢は30代後半でしたが)

グループインタビューなので、同じ年代の女性と一緒に座っていて余計そう思ったのかもしれないですが、初見ではプラス10歳くらいか?という印象を持ちました。

たまたまそのインタビューは宇都宮市の商業開発についてのことでした。

ちょうど宇都宮駅の駅前の大型商業施設が撤退し、その後何をそこに誘致したらよいか?というテーマで話をしたのですが・・・その方とのやりとりはこんな感じでした。

ぽっぷ「宇都宮駅前の商業施設が撤退しましたが、そのあとにどんなお店が入ってほしいと思いますか」
30代には見えない女性「えっ・・・・・・・・・・・・(沈黙)」
ぽっぷ「えっと・・(沈黙してマズイな)・・・・普段あるといいなって思っているお店でいいですよ」
30代には見えない女性「・・・〇トーヨーカドーとか・・・」
ぽっぷ「ああ、『〇トーヨーカドー』ですね!何を買いたいと思いますか」
30代には見えない女性「・・・・・・洋服とか」
ぽっぷ「えっ・・・洋服ですか・・。他に買いたいものありますか?」
30代には見えない女性「特には・・・・・(沈黙)」

てか、会話が続かない!!!

でも、話が不得意な人はいます。
なので、気を取り直してそういう場合は別の角度から聞くことにします。

ぽっぷ「最近、何か興味を持ったことってありますか。話題のニュースとかなんでもかまいません」
30代には見えない女性「・・・ありません
ぽっぷ「(マジか)・・・そうですか。普段の日常はどんな生活を送ってますか」
30代には見えない女性「・・・家事とか
ぽっぷ「・・・何か息抜きとかすることはありますか」
30代には見えない女性「特には・・・」

正直、グループインタビューに参加する人でこういう人はちょっと珍しい。だいたいしゃべくりまくる人が多いのですが、こんなにも無関心な人っているんだな、と思いました。そもそも表情が乏しい・・・。

無関心さと表情の乏しさも、老け込んでいる印象につながる、と思います

一方、男性で、将来老け込む可能性が高い生活を送っているな、と感じる人は、毎日がパターン化していて、飽きることなく同じ生活をしている人です。

よくありがちな例としては、

平日:自宅→会社で仕事をこなす(だいたい同じ内容)→コンビニ(ときどきPC量販店)→自宅
休日:自宅(遅くまで寝てるだけ)→コンビニ・スーパー(ときどきPC量販店)→自宅(まったりして寝るだけ)

て、スーパーや会社が入っているだけで、平日も休日もたいして変わりないですよ!

男性の場合は比較的世の中のニュースには関心を示す人が多いようですが、行動がパターン化していることが多い

もちろん、活発に外出する必要はないです。インドアでも自分の関心があることに取り組んでいる人は、生き生きと自分の意見を述べてくれます

3.noteを書き続けることが老化を防ぐ

多くのインタビューから思うことは、何事にも「無関心」であること、さらに「同じ生活パターン」で満足してしまう人は、老化が早まる傾向にあるのではないか?ということです。

そしてその分水嶺は30代にあるのではないかと。

20代ではあまり顕著な変化というのは見られない。これは見た目(つまり「見た目の若さ」)ということもあると思います。30代になると「あれ?」と他人でも感じられるほどの変化が、意識と見た目に現れてくる

だからこの30代の時期から、どう自分の「意識」と「見た目」を自覚する習慣をつけていくことが、今後の人生に大きく関わってくると思うのですね。

よく「趣味を持つことが重要」と言われますが、個人的な考えとしては、世の中で言われているような「趣味」でなくても、「興味関心」がある事象があるか?ということが重要ではないかと。

普段の生活が単調でもそれを「つまらない」と思って、「じゃあ何か新しいことをやろっか」という気概のあるなしが、将来老け込むか、そうでないか、に関わってくると思います。

これを読んでいる皆さんが、仮に40代以上であったとしても「手遅れ?」と、心配しないでください。恐らく多くの皆さんは、noteクリエイターですよね?

「noteを書き続ける」ことは、「興味関心」が無いと続けられないわけで、そういう意味では、実は立派なアンチエイジングになるかと。

男性でインタビューした人の中で、特に経営者は「若々しさ」にこだわっている人が多い。政治家もそうですが、売り上げにも直結するので、死活問題にもなる。男女問わず若々しくあることはメリットがあります

意識はすぐには変えられないかもしれないですが、時々自分が「無関心」で「単調な生活」を送っているのではないか?と、振り返ってみることも必要です。(と、自分に言い聞かせる)


※生活苦や病気から老化するということはあると思います。そういう厳しい状況にいる場合は、老化することより、そもそも「生きる」ためにどうしたらよいか?を考えなければならないわけで、ここでは詳しく取り上げませんが、別の方法を考えなくてはならないと思います。





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