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Gamay

11月第3木曜日

といえば、ボージョレ・ヌーヴォー解禁日です。ちょっと前までは、日本が世界で1番最初に解禁でしたが、現在はキリバス、トンガやグアムなどのほうが早く日付けが変わるこのとになり、グアムなどは輸入していらっしゃるのかしら、ボージョレ・ヌーヴォー。日本が1番乾杯している人数が多そうなので、世界で1番最初に解禁ということにいたしましょう。

Beaujolais Nouveauって

そもそも何? フランスのボージョレ地方で造られる今年の新酒です。”出来上がったばかりのワインを楽しむ” のが、ボージョレ・ヌーボーです。出来立てホヤホヤのワインです。ブドウを収穫して、醸造後すぐに運ばれてきます。熟成するヒマもなく出荷された新鮮なワインが、日本にやってきています。

ブドウの品種は、

Gamay という品種のブドウが使われます。黒ブドウで造る赤ワインです。セパージュって言うのを聞いたことがあると思います。cépqge セパージュとはブドウ品種のこと。英語では、varietal ヴァラエタルと言います。ボージョレ・ヌーヴォーのセパージュはガメイで、モノセパージュですと、言ったらなんだか知ってる人っぽいかしら。ブレンドせずに単一品種で造られてると言うことです。

Gamay

ガメイとは、ライトからミディアムボディの赤ワインです。色が澄んでいて、透明感があり、果実味がキラキラ、ミディアムから高いレベルの酸味があります、白ワイン?と思うほどのことも。
タンニンは低め。アロマティックな品種なので樽を使うことはあまりありません。香り豊かです、赤い系のフルーツ、ストロベリー、ラズベリー、チェリー、スミレ、スパイスでは、シナモン、胡椒(黒)、あとは、バナナの香り、コットンキャンディの香りがすることもあります。

ボージョレ・ヌーヴォーといっても

広し縦長なんです。北から(北は上、わたくしはここから始めました。)ボージョレ・ヴィラージュから、南はコトー・デュ・リヨネまで。Lyonは、サッカーW杯で日本がジャマイカと戦った場所でもあります。

ボージョレ・ヴィラージュと書いてあったら、ボージョレだけしか書いてないワインよりも、しっかりとしたワインが多いです。
ボージョレ・ヴィラージュのものは、ボージョレ地区北部の39のコミューン(村)が名乗れる名前です、違う村のワインとブレンドしても大丈夫です。
砂質が含まれる土壌でしっかりと暖めて成熟させたブドウができるので、ボージョレとしか書いてないワインより、しっかりとしたワインになるのです。

ヌーボーしかないの?

そんなことはありません。ピノ・ノワールなど、比較的ライトボディの赤ワインがお好きな方には、ガメイのワインはオススメです。ボージョレ・クリュと呼ばれる Brouilly, Morgon, Fleurie, Moulin-à-Vent (ブルイィ、モルゴン、フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン)のワインは、うれしい発見ができるワインに出逢える可能性があり、ブルゴーニュのワインより、お手頃価格。
特にムーラン・ナ・ヴァンのワインは、骨格がありタンニン豊かなので、熟成できるポテンシャルを秘めているものもあります。ブルイィやフルーリーのものは、軽めですが、赤い果実や花の香りの華やかなワインも期待できます。造り手さまによっては、大きい樽を使って軽く樽の香りがあるものも楽しめます。

伝統的な手法

果実味豊かにワインを造るために、セミ・マセラシオン・カルボニックという方法で造られるのが伝統的な方法です。

1)選別したブドウを房ごと(重要!)発酵槽に入れ、           

2)いっぱいに入れると重さで下の方のブドウが潰れて果汁が出ます。    

3)果汁が酵母によってアルコール発酵が始まります。           

4)発酵が遅いかなと思ったら、果梗(ブドウの実がついている茎)を加えたりもします。酵母がついているからです。                    

5)アルコール発酵で発生する二酸化炭素は、酸素より重いので下へ、酸素は上へ、そのうち酸素がなくなり無酸素状態になれば、上の方にあったブドウも破裂し発酵していきます。                           

6)二酸化炭素により酸化しないので、色づき良く、香りも豊かになります。

ライトとかフルボディって言われても

そもそも、ライトボディ、フルボディって言われても何が?って、わたくしは思っておりました。

まずは、

ライトボディ:品種で言ったら、ガメイ、ピノ・ノワールなど。

涼しい地域で育ったブドウから造られるものは、爽やかだったり、シャープだったり、スパイシーだったり。アルコール度は、高くなく14度以下。いただいてみると、ガシガシした感じがなく、スムース。色も薄めで、グラスを上から覗くとグラスの脚が見えそう、もしくは、見えます。

ミディアムボディ:カベルネ・フラン、グルナッシュ、サンジョベーゼ、メルロー、バルベーラ、ジンファンデルなど。

ライトとフルの間。

フルボディ:カベルネ・ソーヴィニョン、アリアニコ、マルベック、ムールヴェードル、シラー、タナなど。

アルコール度高め。14度を超えるものも。リッチな感じで、タンニンも多く、ガシガシとした舌触り。暖かい地域で育ったものは、アルコール度も高くなり、酸味が少し減るものもあります、とにかく爽やかではない重い感じのもの。上からグラスをのぞいても、脚なぞ見ることはできません。

本日も

いかがでしたでしょうか? ライトボディのガメイから、いまひとつわからなかったワイン用語まで書いてみました。

勉強している間もわからないことだらけでしたが、改めて書いてみるとキチンと覚えていないことに気づかされます。

わたくしは、こちらのボージョレ・ヌーボーをいただきました。
意外としっかりで男性にも好評でした。 cheers !

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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