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謙虚なこころ

私たちは、「自分が」「自分が」の世界で生きています。

「私ががんばった」
「私が苦労した」
「私が、私が、・・・」

しかし、頂点を極めている人ほど謙虚であるという話をよく聞く。
実際に、そういう人と話していても、自慢一つせず、こちらの話に耳を傾けてくれる。そういうとき、人の器の大きさを感じる。

謙虚なこころ

自分に自信がなければ、そのようなこころになることは難しいのかもしれないが、「自分が」「自分が」の世界にいるということは、まだまだなのだという表れなのかも知れない。

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お笑い芸人で、今は俳優としても活躍している石井正則さんがまだ売れてない頃の話。

石井さんがお笑い芸人の仲間と飲んでいるとき、ビートたけしさんがお店に入ってきた。

お笑いタレントの頂点に立ち、映画監督としても大成功しているたけしさんは、石井さん達にとって雲の上の存在だった。
石井さんは緊張しながらも、仲間とともにたけしさんのところに行き、
「お笑い芸人をやっています。」
と挨拶した。
たけしさんは「おう!」と答えてくれ、石井さんたちは席に戻った。

しばらくしてたけしさんは店を出ていった。
その直後、石井さん達も店を出ようとしたら、店員からこう告げられた。
「お代はたけしさんからいただいています」

ビックリした石井さん達は慌てて店を飛び出し、たけしさんを追いかけた。たけしさんの後ろ姿を見つけて、
「ありがとうございましたっ!」
と叫ぶと、たけしさんは振り返って、笑顔でこう言った。
「売れたら使ってね。」

これはつまり
「キミが売れて番組を持つようになったら、僕が落ち目になっていても僕を使ってね。」
という意味です。

頂点に立つ人からこんな謙虚な言葉を聞くとは思ってもみなかった石井さんは、たけしさんの器の大きさにしびれた。

謙虚さとは、人の器をはかる基準の一つ。

あなたは、人の器の大きさを何ではかりますか?
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人の器というものも「目には見えない」が、確かにあるもの。
人の上に立つ人間ほど、謙虚であるという事実。

このことは、大切な学びであると思います。
「私なんか、まだまだです。」
と心から言える謙虚さを、常に持ち続けたいと思います。

今日もnoteを読んでいただき、ありがとうございます。

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