喧騒のない朝の景色に身を委ねて
今朝4時半に起きた私は喜盛の湯へ行ってきた。
着いたのは5時10分頃、既に20人程の先客がいた。
恐らく殆ど常連の人たちなのだろう。なにせ早朝は料金500円で入れるのだ。
温泉に行くのは2年ぶりになる。コロナ禍になって以降自宅の風呂で済ましてきたけれど、ふと外の風に癒しを求めて昨夜思い立った次第だ。
私は一目散に露天風呂へ入り思い切り手足を伸ばした。外の風と丁度良い気温の中で浸かる湯舟はとても心地よかった。
その後はシルクの湯と美泡の壺をハシゴして、最後は大浴場を満喫して施設を後にした。
6時20分。私は缶コーヒー片手に、軽くなった身体で周辺を散歩してみることにした。
普段は車で通り過ぎるだけの場所。でも今日は、鳥の声と時折通りかかる車の走行音以外何も聞こえない世界で、晴空と街並みを好きなだけ眺めていた。
夜の喧騒とは程遠い早朝の空気がたまらなく好きだ。
誰に干渉される事もない自分だけの時間を味わえるから。
まだ眠っている街の中で、私は目に映る景色に心を浮かせていた。
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