人生100年時代のおひとりさま

35歳。もうすぐ36歳になる。

40代に言わせれば、若いなぁとなる。でも当事者としてはこんなに歳を取ってしまったと思う。
女性で妊娠を経験したことのない私。35歳を過ぎたら結婚率も下がるとか、何故か年齢を重ねると独身は社会的な圧力に責められる。結婚が当たり前の世代が多数を占めていることもあるのだろう。生涯未婚率が上がっているとのことだから、そのうちそんな価値観も変わるかもしれないが。

2021年、今年が始まった頃、私は今年の目標を立てた。そのひとつが「パートナーを年内に見つける」である。

それまでマッチングアプリを使ってそれなりに出会いもあったが、決定打はなかった。時間をお金で買おうと、結婚相談所に入った。
しかし結婚相談所のシステムに実際触れると、私には全く合っていないことがわかった。
マッチングさえできず、お金だけが流れてき、担当者に話が通じないことも重なり、鬱のように落ち込んでしまった。
向こうから申し込みがあった人に、全然興味も持てないが仕方なく会うと、ストレスしか感じなかった。
地域差もあり、そもそも会員が少ないことも知った。
入会して3か月。早すぎると感じるだろうが、辞めることを決断した。
1年続けるつもりだったが、そのお金を自分の納得する違うものに払うことにしたのだ。
楽しく身体作りをしよう、そう思ってジムに入り、概ね楽しく正解な毎日である。

今年の婚活でのもがきを通じて、段々考えていることがある。
それは、もうパートナーが見つかっても見つからなくても、それはどちらでもいいやということである。
誤解のないように、諦めたという訳ではない。
探していくけれど、パートナーがいなくても、心豊かに穏やかに幸せに生きていくことはできるんだと思うようになったからである。
人生100年時代に生きる私達。
あと65年もあれば、パートナーに巡り合っても、どちらかが先に亡くなることだって当然ある。
それであれば、ひとり暮らしであろうと、ふたり暮らしになろうと、子供ができてもできなくても、人との繋がりや社会との繋がりを持ちつつ、バランスの中で生きていくことを考える方がどんな場合にも対応できて生きやすいのではないか。そんなふうに思うようになった。

私には不妊治療歴があり、子供を作るなら急いだ方がとも思っていた。
でも、何がなんでも子供がほしいというより、先に支え合えるパートナーがほしいという方が先なのである。
子供はいつか巣立つ。子育てが終わってさよならする関係が欲しいわけじゃないのだ。
となれば、相手を理解する時間も必要だろう。
気長に取り組んでいくしかないと思っている。

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