ep49.民間療法を勧めたのはどちらか？

【マコトが週刊誌に「宇宙セラピー」などと書かれ、麻莉の民間療法は麻奈が勧めたと蟹蔵がミスリードした】

麻莉が亡くなってから蟹蔵と麻奈は恋仲を噂されていたわけだが、私生活を切り売りしてブログで稼ぐことをご贔屓筋は良しとしていなかった。亡き妻の姉とイチャイチャしている姿は見苦しく、私生活に注目が集まるようなマスコミ報道は見るに耐えなかった。

蟹蔵の母親（蟹母）はこういう件をご贔屓筋から問いただされ、ときにお叱りを受けたことだろう。麻奈のイメージは最低最悪であり、ご贔屓筋や羽田屋関係者が諸手を挙げて受け入れるとは考えられない。

蟹母にしてみれば麻莉でもようやく受け入れたのに、まして麻奈など言語道断。麻奈が羽田屋につきまとっていた頃には、どちらもお互いに避けていた節がある。そもそも蟹母と麻奈は性格的に似ているところが散見され、十中八九、反りが合わない。蟹母は羽田屋から麻奈を遠ざけようと、お見合いを斡旋しようと画策している。

かくして蟹蔵は実の母親と麻奈の父親から「麻奈と距離を置いた方が良い」と詰められ、2018年1月から徐々に関わり合いを減らしていった。麻莉が亡くなった2017年の年末には、蟹蔵の旅行に麻奈の父親が同行しており、そこら辺の深い話をしている。

羽田屋というブログのコンテンツ&金づるを失いかけた麻奈は旦那探しに奔走し、めでたくマコトと結ばれる。蟹蔵は結婚発表が歌舞伎の公演中だったため怒って2人を出禁にしたとされているが、これは麻奈と距離を置くための口実でもあった。

結婚して直ぐにマコトは怪しい人物とバレて、「宇宙セラピー」をやっていたなどと週刊誌に報道された。このあたりの週刊誌記事は、概ね正しかったのを確認している。

麻奈のロジックはこうだ。

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マコトが週刊誌で「宇宙セラピー」などと称した施術を行っていた怪しい人物として報道された。麻莉へ民間療法を勧めてしまった蟹蔵は、その罪を「怪しい人物と結婚した麻奈」に押し付けた。マコトのネガティブキャンペーンを推進したのも蟹蔵。
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「やっぱり詐欺師のような怪しい人物と結婚した、スピリチュアル大好きな麻奈が麻莉に民間療法を勧めたんだ」と勘違いした世間の声を、蟹蔵はこれ幸いと放っておいた…というのが麻奈の主張。