『SPY×FAMILY』の敵役は旧ドイツのシュタージ


SPY×FAMILY』は売れる要素をふんだんに取り入れてる。売れるマニュアルに沿って作られたアメリカドラマのようだ。


舞台のモデルは戦後のドイツ。
登場人物の風習は日本的なのに、街並みや調度品はヨーロッパ風だ。瓦や垣根を描くより雰囲気が良く、パース的に描きやすいという、マンガ制作の合理性もありそうだ。


海外進出を見据えているのは確かだ。
敵役の国家保安局にもそれが表れてる。アニメの国家保安局のモデルは、誰がどう見ても旧ドイツの国家保安省、別名「シュタージ」。


母親ヨルさんの弟が勤務するのが国家保安局
シンボルマークが旧ドイツ軍とそっくり
ドイツ軍のシンボルマーク。
A陸軍 B海軍 C空軍
アニメの国家保安局の制服()
ナチス親衛隊制服(左下)、野戦服(右下)


さらに詳しく言うと国家保安局は「STATE SECURITY SERVICE」で、略称は「SSS」。ナチス親衛隊の「SS師団」をモジっている。

日本でも観る人が観れば気付く。
明らかに寄せすぎで、ヨーロッパならたいていの人が気付く。敵役をナチスに見立て、今でも渦巻くナチスへの反感を取り込もうとしている。


ここらへんに世界進出と、ヨーロッパへの重視が見て取れる。すぐに違法動画が拡散される中国より法整備がしっかりしていて、日本のアニメ人気が衰えないヨーロッパを重要視したのは理に適っている。


日本は先の大戦中も国際法に従い、ルールに則り戦争をした。翻ってナチスは、国際法を無視した悪行を繰り返した。ドイツの賠償金の支払いが終わったのは、2000年を過ぎてからだ。個別補償の交渉は今もなお続いている。


ドイツは戦時中の過ちを鑑み、ヨーロッパで最も移民を受け入れた。ユーロのトップとして、他国にも移民受け入れを半ば強要した。その結果、どうなったか。


テロが頻発した。
取り締まりにお金がかかりすぎた。
スラム街が増えて治安が悪化した。


習慣と宗教の違う民族が大量にやってくる。民間レベルで差別やいじめが増えたことは、容易に想像できる。どれもこれもドイツの「過去への執着」が招いた結果だ。


どいつのせい?
そう、ドイツのせいだ。


移民を受け入れるのは悪いことではない。必要以上に執着して解決を急いだ結果、悪い部分が目立った。労働力の確保、という課題もあった。日本人も無視はできない。


昨今、日本でも移民を受け入れるかどうかの議論が喧しいけど、何を今さら。はるか以前から日本は移民大国だ。


日本に3ヶ月以上滞在する移民は、2018年に50万人を超え、世界有数の規模。2019年の移民人口でみても、約250万人と世界26位。外国人技能実習生を含むと数字が膨れ上がる。日本で言う移民は、永住が前提だからおかしなことになる。外務省のイメージ戦略だ。


人口の2割が移民とその直系家族のドイツには及ばないが、日本はすでに移民大国と言える。受け入れる、受け入れないの段階はとうに過ぎてる。あとは「移民」の区切りをどこにするかの問題でしかない。



個人的には今のような「低所得者を労働力として酷使する」移民政策は間違っていると思う。まんま奴隷政策だ。


高学歴高収入に限定して受け入れ、税金の負担を軽くするような政策が好ましい。移民政策で先を行く、各国の良いとこ取りできればさらに良い。アメリカ+シンガポール+スイス+ドイツみたいな。


日本語こそ喋れないけど、コンビニでは留学生の方が仕事ができる。工場では外国人の方がよく働く。近所の新築に住んでるのは、ベトナム人だったりもする。日本に来てる時点で優等生なのだから、優秀なのは当たり前だ。


建設現場でもベトナム人が増えている。技能実習を逃げ出したような人も多いから、こいつらはまるで働かない。すぐサボる。犯罪を犯す確率も高くなる。アパートで豚を解体しちゃう。


優秀な人材を受け入れ、無能を受け入れない。日本が培ってきた安全を守るには、博愛の精神だけではやっていけない。上手な線引きが求められる。


受け入れるのか、受け入れないのか。解体か、分裂か。昨今、言われているような二極化とは、単純な上と下だけではない。内と外、東と西、攻か守か。まさに旧ドイツの問題がそのまま、今の日本にも当てはまる。


歴史は繰り返す。何度でも。
スパイファミリーを観て勉強し直すことにする。

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