見出し画像

カテナチオってなんだろな〜セリエAを見ていて感じること〜

どうも、ぽにょです。2年くらいプレミア見てたんですけど、ユーロ見たらいろんなリーグ見たくなっちゃいましたよね。プレーまともに見たことないけどすごい選手がこんなにもいるんだって気付かされました。それで、せっかくだから優勝国のイタリア、セリエAでも見るかと思ってちょこちょこと試合を見るようになったんんですよ。それで見てる中でプレミアと比べて違和感を感じることがあったので、それを色々データとか見ながら確認していこうという記事です。別に戦術的にどうこう語れるわけではないんですけれど、国ごとでサッカーって違うんだねっていうのを発信できればいいなと思います。

セリエAの試合を見ていて感じた違和感について

サッカーを見るときにどんな風に見るかは人それぞれだと思います。そんな中で自分はピッチをある程度俯瞰して見る習慣がついてます。その中で次にどのようなプレーが起こるかを想定していくって感じです。そのように観戦をしている中で感じたことがあります。中盤のスペースが広いなということです。なぜそのようになっているかの仮説を考えてみたところイタリアのサッカー=守備が中心のサッカーという所にたどりつきました。イタリアといえばカテナチオ、ウノゼロ・・・守備を中心に考えられていることで有名です。仮説の確認をしていくとともに、イタリアサッカーの考え方に触れることができればと思います。

なぜ中盤にスペースが広くあるように感じるのか

現在のサッカーのトレンドはポジションがシームレスになってきているということに尽きると思います。FWの選手にもファーストディフェンダーとしての献身的なプレッシング、パスコースの限定などの組織的な守備が求められるようになっていますし、GKにすら配球をするものとしての足元の技術が求められるようになってきています。その中で、DFの攻撃参加をしてピッチの選手全員がハーフコートに収まる瞬間も珍しいものではなくなってきています。しかしながらセリエAのサッカーではこの DFの攻撃参加ということがプレミアに比べると少ないのではないかと感じています。そして、それが故に中盤にスペースが生まれているのではないかと考えています。これを確認するためにヒートマップを持ってきてみました。それぞれセリエA、プレミアリーグ上位3チームのCBのヒートマップです。画像はSofa Scoreから引用しています。

ヒートマップ

この画像をみても全体的に上に並んでいるプレミア勢の方が攻撃参加が多い傾向が一目瞭然というレベルでわかるかと思います。特にインテルのデフライに至っては自陣1/3からほぼ出ていないということになります。これはイタリアの守備重視の考え方に基づくものかと思います。まず第一に守備を考えたときに、最終ラインにいるCBが高い位置を取るということは背後に抜けだされるリスクがより大きくなるということにつながります。それが故に積極的な攻撃参加という傾向は薄くなり、ライン間が広がることによって、中盤に大きなスペースが生まれるということになります。違和感に対する答えなのかと自分は考えています。ではなぜそのような傾向が生まれたのかというと攻撃の展開が早いチームが多いというところにあるのではないかと考えました。

攻撃の展開が早い理由

セリエAを見ているとボールを動かしながら崩すという展開が少ないように感じられます。それ以上に縦に早くドリブルやロングパスで仕掛けていき、パス交換は1、2回でゴールに迫っていくという展開が多いです。これの原因にまず第一に、守備戦術が攻撃の戦術よりも進歩しているということが挙げられるのではないでしょうか。組織的な守備が攻撃戦術より上回っているとき、崩して点を取ることを狙うことよりも、縦に早い展開を行い守備が整うのを待たずに攻撃を完結させる方が得点期待値が上がるという考え方が根底にあるのかなと思います。そしてこのように縦に早いサッカーを志向していることがカウンターに備えた DFの重心の低さに繋がってきていると思います。

まとめ

セリエAを見ていて感じるのは守備的戦術が整備されているのは間違いないなということです。その反面で、それに対抗する手段がシンプルな攻撃であることが少し寂しいなということです。守備戦術に対抗する形で攻撃の戦術が進歩していく、それに対抗する形でさらに守備がさらに良くなっていくという好循環が生まれていくということがよりよいサッカーを作っていくことにつながると考えているからです。よりスペクタブルなサッカーを見ることができることを心から楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?