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ただいま、サカナクション

※ この記事は「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”STREAMING LIVE at PIA ARENA MM」の感想を含みます。曲目・演出のネタバレはございませんが、「これから、まっさらな状態でアーカイブを楽しむぞ」という方は自己判断でお読みください!

2024 年 7 月 10 日午後 6 時 25 分、なんとか夕飯の片付けを終えた。イヤホンを装着し、部屋の明かりを消し、タブレットの画面に意識を集中する。心境はワクワク 4 割、不安が 6 割といったところだろうか。


なぜ私が「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”STREAMING LIVE at PIA ARENA MM」の生配信を見ているかといえば、配信のチケットを買ったからである。あるいは、現地のチケットを持っていなかったからともいえる。ただし、チケットが当たらなかったのではない。申し込まなかったのだ。

詳しい経緯は過去の記事を読んでもらえたらと思うのだが、私とサカナクションとの出会いは3年前に遡る。

サカナクションのライブにすっかり魅了された私は、このバンドの活動を一生かけて見届けなければならないと思った。過去の DVD を買った。『15.0』の 3 日通し券を買った。T シャツも買った。NF member に入りたいけれど、入っちゃうと深海まで潜らないと気が済まなくなりそうで悩むくらいには、立派な魚民になりつつあった。

しかし私は、"Underworld × Sakanaction;" への参加を最後に、一郎さんやサカナクションの活動を追うのをやめた。SNS での情報チェックは続けていたが、「へ〜」でおしまい。

理由はたくさんある。好きなアーティストはどんどん増えていたし、自分の進路を考えるのに忙しい時期でもあった。でも間違いなく、「怖い」という理由もあったのだろう。私が好きなサカナクションはもういないのかもしれないと思うと、直視する勇気が出なかった。

「懐かしい月は新しい月 "蜃気楼"」のときだって結局配信を買わずにいられなかったんだから申し込めばええやないかい、と今なら思うのだが、そんなわけで私は今回のツアーのチケットを買わなかった。


そしてやっぱり見たくなって直前で配信を買ったわけだが、今は視聴前の自分の肩を掴んで揺さぶりながら「ほんとにお前は余計な心配しやがってよおおお」って叫びたい気持ちである。いやそんなまどろっこしい表現やめよう、はっきり言おう。最高でした。

「僕たち私たちサカナクションです」も「まだまだ踊れる〜〜?」も「いぇ〜くぞ〜!」も聞けた。歌い出し間に合うんかってほどに踊り狂う一郎さんも、演奏時と MC 時の落差が激しいもっちさんも、みんな健在だった。

変化を感じたところといえば、いつもよりも「5 人感」「チーム感」を感じるライブだったことだろうか。いつも以上にコーラスが際立っていた気がする。でも、核の部分は間違いなくあのときのサカナクションだった。私が好きなサカナクションは変わらずそこにあった!

何はともあれ、今回のツアーでようやくサカナクションを応援し続ける覚悟ができた。今度はライブ行くからね、直接ただいまを言いに行くから。チケットご用意してくれなきゃ困るんだからね。


そして、新参者が復活ライブなんて見ていいのかな、と迷っているそこのあなた。いいんです! むしろ、まだサカナクションを見たことがないあなたにこそ見てほしい。サカナクションの入り口として自信を持っておすすめできるライブです。

アーカイブ配信のチケットは7/17(水)21:00まで購入できます。ぜひご視聴ください!

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