見出し画像

タンザニアでブレードをつけてもらった話。

アフリカ大陸周遊のさいごは、タンザニアだった。タンザニアでの目的はふたつあって、ひとつはサファリにいくこと。もうひとつが、ブレードをつけてもらうことだった。

ブレード。付け毛を細かく地毛に編み込んでレゲエな感じにする、あれだ。人生で一度はやってみたいと思っていた。とりわけアフリカ大陸では安くつけられるところが多いと聞いていたので、ぜったいにやろうと思っていた。

サファリの玄関口、アルーシャという街では、3分に1回くらいのペースでサファリに行くのか?と話しかけられる。行く、といえばどこかのツアー会社まで連れて行かれ、おそらくそこでツアーを申し込むと声をかけてきたひとにマージンが入るというしくみ。

わたしはもうすでにツアーを申し込んでいたので、かたっぱしから無視していたのだけれど、ひとりしぶとくついてきたきた男性がいて、結局そのひとが美容室まで案内をしてくれた。

案内された美容室は、商店街の奥にありおばちゃんがひとりで切り盛りしている小さい店だった。

おばちゃんは英語ができないようだったので、自分のイメージしている髪型の写真をスマホで見せて、こういうふうにしてほしい、とお願いする。付け毛をいくつか見せられたので、毛先がピンクの派手なものを選んだ。連れてきてくれた男性が値段などを通訳してくれた。3,000円もしなかったと思う。

おばちゃんは無言で髪の毛を編み始めた。最初はほんの少しだけの毛をとって、そこに付け毛を編み込んでいく。その細やかな技術に驚いた。どんどん編みこまれていく髪の毛。途中、おばちゃんの娘さんがやってきて、焼いたとうきびをくれた。

画像1

痛いのかと思っていたけれど、編み込んでいるときはそれほど痛くなかった。まず表面の見えている部分を編み込んでから、襟足の方を編んでいく。下を向かなければならず、編まれている方も大変だった。

画像2

すべて編み終わると、今度は太い糸で編み込んだ髪の毛を縫う作業だった!髪の毛と地肌の真ん中に針を通し、糸で縫っていく。これが本当に痛い!糸で編み込んだ髪の毛をぎゅーっと引っ張るから、地肌も引っ張られて強烈な痛みを生んでいた(と思う)。ブレードをつけた初日は頭痛がひどくて夜眠ることができず、泣きそうになった。

できあがっておばちゃんと一緒に写真を撮ったのだけれど、とても恥ずかしそうにしていて可愛らしかった。いつかまたアルーシャへいくことがあれば、あのおばちゃんに会えるだろうか。

ちなみに、ブレードは5日間が限界でした。頭痛はひどいし、頭はかゆいし。取ったら葉加瀬太郎さんみたいになるし、髪の毛がベッタベタで引きました。髪の毛にこんなにヴォリュームがでたのは人生でこの時だけ。

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?