見出し画像

火鉢の火

岡本よりたかさんのメッセージを後掲する。

数年後には、岡本よりたかさんの名言集、メッセージ集が飛ぶように売れるようになるだろう。

「火鉢」

もう無用のものになってしまったが、ウチにはまだのこっているはずだ。

僕の小さな頃には、火鉢に火を入れていた。朝早く起きて、火鉢に火を入れるのは、母、つまり嫁の仕事だった。

フィンランドの暖房は、石のストーブ、天井輻射暖房、近年は小さな電気式のパネルヒーター、というようなものだ。白樺の薪を30分くらい燃やして石を温める。ほんのり暖かくなった石、つまり蓄熱された石が、何時間もかけて部屋を温める。天井から輻射される弱い遠赤外線が、部屋の中のあらゆるものを少しずつ温める。人体には心地よい。小さなパネルヒーターが部屋中を何時間もかけて温める。いずれも、高気密高断熱の住居があって可能になる。外は氷点下30℃でも、部屋の中は20℃になる。都市部ではお湯。

日本では、灯油ストーブやエアコンを一日中フル回転させている。この違いが、あらゆる場面で、日本とフィンランドの違いになって現れている。

よりたかさんは、火鉢の火を、人に例えている。備長炭のような人。

僕の陰陽五行は、陰の火。蝋燭の火だ。火鉢の火よりもずっと弱い。部屋を温める火ではない。備長炭にはなり得ないが、僕の火には僕の火の役目がある。


★岡本よりたかさんのメッセージ★

「火鉢のように」
閑話休題。って言うと使い方間違ってますと指摘されることがあるけど、こちらが本題なので指摘無用(笑)。
なんだかアメリカがきな臭くて、24日にトランプ現大統領が大統領令を出し戒厳令が敷かれるという噂なのだけど、まぁ、あれだけ不正選挙の証拠が出てくれば、ありえない話でもなかろう。
連日、現大統領が不正選挙をTwitterで訴えるのも異常と言えば異常。アメリカ大統領選の行方は、即日本の政治に反映されるので他人事ではない。少なくとも自民党内で首相を回しているよりは。
そこに乗っかってくるTwitter民は、それ見たことかと大騒ぎだが、それって世界転覆願望の現れであり、現実に転覆すると現生活の維持は難しくなる事に気付いていない。
ヒーロー願望は終わりにして、まずは自分たちの暮らし方を変えていくべき。騒ぎながらもファストフードを食べ、エネルギーを使いっぱなしでは、説得力がない。
先日、知り合いが企画してた年忘れマルシェ&餅つきは中止に追い込まれた。このコロナ禍の中で、近隣の中止要請によるものだそうだが、近隣の店はどこも閉めていないという。
マルシェやイベントであっても、誰かが暮らしていくための手段である。そして心の栄養でもあり、ゆとりでもある。そのイベントを否定し、自分の店には逆に客を呼び込みたくて右往左往している姿に苦笑してしまう。
そんなレベルの思考でいたのでは、世界転覆が起きた日には、真っ先に潰れてしまうだろう。人は支え合い、理解し合ってこそ、豊かに暮らしていけるのだから、もっと穏やかな思考に変革するべきではなかろうか。
火鉢を出してみた。
火鉢の火は暖かい。こんな小さな火なのに、その先から流れてくる冷たい空気が、ほんのりと温まり、寒さを感じなくなる。もちろん、部屋全体も暖まってくる。
ゴーゴーと燃え盛る火ではない。ジワジワとゆっくりと燃えていく炭だけの火。部屋が明るいと一見着いていないように思えるぐらい弱々しい火であるのに、芯まで温めてくれる。
これだよ、必要なのは。今の暮らしに。
ガスストーブをゴーゴーと着けるのではなく、暖炉や薪ストーブのように高々と火を立ち昇らせるのではなく、静かに、ゆっくりと、声を立てずに、でも消えることはなく、小さな炎で部屋全体を温める力。
自分の思考をしっかりと持ち、外見は大人しくても中身は熱く、消えることのない情熱とポリシー。そんな備長炭のような人たちが集まり、世界を変えていく。
世の中を自分都合に先導したい人たちから目を逸らし、自分の内側を見つめて欲しい。自分を導くのは、自分の心なんだよ。そこに気づこうか。
今日も雪で始まった朝は、日差しが優しく当たって、雪が溶けてきた。おはよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?