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いつのまにか

いつのまにか、クラシック音楽を演奏して、絵をつけて、アニメーションフィルムを作ることが、日常になりつつある。

思えば、40年前、8ミリフィルムに目を近づけて、針で傷をつけていた。

まだ、DTMでは、ちゃんとした音が出せなかった時代。

違法だが、名オーケストラが演奏した録音を、カセットテープにコピーし、何度も繰り返しては聴きながら、時計で時間を測り、ノートに記録した。

そして、その時間に合わせてつけるアニメーションをノートに記載し、それに従って、8ミリフィルムに針で傷をつける。

出来上がったフィルムの音声トラックに、カセットテープから音をコピーする。

絵と合うまで、何度も何度もやり直す。

そんなことをしていた。

今では、DTMで、それなりのピアノの曲を、それなりに演奏し、それなりに音にできる。

絵は、ハリウッドのVFXを描き出すソフトウエアで、それなりに自由自在に描ける。

絵と音を合わせることだって、簡単だ。

さらには、音で絵を動かすことだってできる。

さらには、だ。

パソコン1台あればいいので、仕事のデスクがそのままスタジオになる。

本業の仕事と、音楽+映像の仕事がシームレスにできる。

なんという時代が来たものかと思う。

40年前の当時、こんな時代がくるなんて、誰も予想しなかっただろう。

でも、40年前に、僕は、これをする、と、宣言したのだ。

今年買ったベーゼンドルファーは素晴らしい音を紡いでくれる。

僕の魂の中の音楽を、充分に現実の音にしてくれる。

さて、ひと休みは終了。

曲を演奏する作業を再開しよう。


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