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自然災害とネットリテラシー

令和6年、1月1日、誰もが、新年明けましておめでとうと思っていた日に、日本で大きな地震が起きました。
「令和六年能登半島地震」
日本中が、『こんな日になんで?』と思いました。

私は、普段X(Twitter)を利用しています。
地震があったときにも、(Twitter)を利用してなにか少しでもできることがないかなと考えました。

情報を少しでも必要な人に届けるお手伝いを
被災地の知人が大丈夫かの連絡を

何かできることがないか考えて、X(Twitter)を見ていました。

でも、そのときX(Twitter)では、情報が溢れすぎていました。
何が正しい情報で、何が間違った情報か分からない状況でした。

自然災害が起きたときに、便乗しておきる、心ない詐欺が起きている現状です。

救助要請(SOS)の情報が、詐欺の場合ですらあるなんて!!
自然災害で大変な目にあっている方がいるなか、それに対して何かしたいと思っている方がいるなか、こんなことをする人がいることに、強い憤りを感じました。

また、被災地で『悪徳リフォーム業者』が来る場合もあります。


当たり前の日常が、当たり前でなくなる日は、ある日、突然訪れます。
突然訪れた日に、慌てず、正しい情報を必要な人に届けるために、自分自身が知っておきたいことをまとめてみました。


3つの視点でまとめてみました。

1 突然の自然災害(地震、津波)で被災者になってしまったとき
2 被害は酷くないけれど、被災地域の近くに住んでいるとき
3 被災地域とは、離れた場所に住んでいるとき


震災が起きたときに自分がいる場所


1 突然の自然災害(地震、津波等)で被災者になってしまったとき


被災地域に住み、被災してしまった場合

緊急連絡が必要になった場合


閉じ込められて出ていけなくなった、怪我をしてうごけなくなったなど緊急に連絡が、必要な場合の連絡の取り方です。

電話での通報

スマホで緊急連絡を取る方法

【Androidスマホの起動方法】
「電源ボタンを素早く5回押す」

【iPhoneの起動方法】
「電源ボタンと音量ボタンを同時に長押し」
または「電源ボタンを素早く5回押す」

※iPhone 7以前は「電源ボタンを素早く5回押す」のみ利用できます。

緊急通報の発信先は、基本的に警察(110番)、消防(119番)、海上保安庁(118番)のいずれかです。

Androidは初期設定のままなら警察
iPhoneは警察・消防・海上保安庁という3つの選択肢が表示

Androidは連絡先を消防や海上保安庁、または個別の電話番号に設定することも可能ですが、よほどのことがない限りは、その3つで大丈夫だと思います。

SNSでの通報
万が一、電話が使えない場合SNSで緊急通報ができます。
ただし、SNSでは、誤情報や、詐欺もあります。
本当に、必要な人が正しく情報を伝えられるため、どうしても他に手段がない場合のみに限ります。

○ 位置情報が分かるものを
○ 名前や住所をつけて
○ 写真付きで

ここまでしないと、誤情報と見分けがつきません。
個人情報漏洩のリスクもふまえて、それ以上に、これしか方法がない場合のみに限った方がいいと思います。

救助が必要な人は自分だけじゃないので、情報が混乱しないためにも、あらかじめ知っておいたらいいと思います。
電話で、すでに通報した場合、SNSでの通報は必要ありません。

被災したときの安否確認の方法


災害用伝言ダイアル『171』
地震などの災害の発生時には、被災地への通信が増加し、電話がつながりにくい状況になります。その場合に提供が開始される声の伝言板です。

こちらのページに詳しく載っています。


災害用伝言ダイアル『171』
NTT東日本より引用
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html

LINEアプリ
LINEアプリでも、安否確認ができます。

LINEでの安否確認は、お互いに設定していないと確認できないので、日頃から、もしものときの安否確認の方法を考えておくといいですね。

スマホが使えるようにするために


スマホは安否確認や通信手段としてだけでなく、情報収集、懐中電灯の代わりにもなります。
何よりスマホが使えるかどうかで、安心感が全然違うと思います。

万が一、被災した場合、スマホが使えるために知っておきたいことをまとめて見ます。

災害時携帯が使えなくなる理由

災害時にスマホが使えなくなる理由 3つ

1 基地局の稼働停止/ケーブルの破損

災害時の連絡手段として、主に、①電話、②メール、③インターネットがあります。これらの連絡手段はすべて携帯キャリアの基地局を通して通信が行われます。
地震や津波により、基地局が破損したり、停電によって蓄電池容量がなくなったりすると、これらのサービスは使えなくなります。

2 通信回線の輻輳(ふくそう)

通信回路の輻輳とは、インターネット回線や電話回線にアクセスが集中することです。輻輳が発生すると、通信速度の低下や、通信システムそのものがダウンしてしまうことがあります。

3 バッテリー不足

大震災後は『数日〜数週間』ほど停電が続く場合があります。
それにともない、携帯電話のバッテリー切れが続出します。


災害時、電話やインターネットがつながらないときの解決策

災害時、電話やネットが使えないときの解決策

電話が繋がらないとき
災害直後は、電話、ネット回線がつながりにくい状態となります。
電話がつながらない場合、「LINE」や「Skype」などの音声通話アプリで連絡を取りましょう。これらはパケット通信となるため、携帯キャリアによる通信規制を受けにくい傾向にあります。

音声通話アプリを使ってない場合
震度6以上の地震が発生した場合、各キャリアが提供する「災害用音声お届けサービス」の利用が可能となります。
1メッセージあたり30秒の録音が可能です。
登録した音声メッセージはSMS(ショートメッセージサービス)で送信されます。

インターネットが繋がらない場合
00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が開放されます。
各通信業者等が公衆無線LANサービスを開設し、一定期間無料開放します。
フリーWi-Fiの一種で、IDやパスワード不要です。ただし、災害発生時のみ開放されます。
ただし、緊急時の情報収集のみに利用し、ID、パスワード、個人情報の入力、お金が関係するサービスの利用は避けるようにしましょう。


バッテリー不足にならないために

バッテリー容量を長持ちさせる方法


バッテリー容量を長持ちさせる方法として以下の3つの方法があります。

①省電力モード
省電力モードを選択することで、バッテリー消費を抑えることができます。

②ディスプレイ節電
画面を暗くすることで、電池のもちが変わります。
目に負担がかからない程度に、液晶画面の明るさを下げましょう。

○「自動OFF時間」を短く設定。
○「画面の照度」を下げる。

③電波オフ対策
不要な電波をオフにすることで、バッテリーの消耗を防げます。

○ 停電時はWi-Fiオフ。
○ GPS(位置情報)も未使用ならオフ。
○Bluetoothも未使用ならオフ。
○機内モードにして携帯電波もオフ(長時間停電で携帯基地局がダウンしている場合)

バッテリーを長持ちさせるコツはこちらの記事に、やり方も詳しく書いてあります。とても参考になりますよ。

チャージスポットでは、災害時に無料でバッテリーを利用できるようにされていることがあります。
被災して、バッテリーがない場合、確認してみるといいと思います。


災害時に役立つX(旧Twitter)アカウント

[ 地震・津波発生 ]
災害時に役立つX(旧Twitter)アカウントリスト
こちらでまとめられているので、フォローしておくと正しい情報が入ります。

こちらでは、災害時に役に立つ15アカウントがまとめられています。

災害時に役立つアカウントリスト



☑️  防衛省自衛隊
自衛隊などの災害派遣活動などに関する情報

☑️ 首相官邸(災害・危機管理情報)
首相官邸の公式アカウント

☑️ 首相官邸(被災者応援情報)
首相官邸の公式アカウント(災害・危機管理情報)のうち被災者応援の情報はこちらで流れる
被災者応援に関する情報

☑️ 内閣府防災
内閣府防災担当のアカウント
災害関連情報、防災に役立つ情報

☑️ 気象庁防災情報
気象庁公式の防災情報アカウント

☑️ ウェザーニュース
気象情報会社ウェザーニューズ公式アカウント

☑️ 気象庁
気象庁公式アカウント

☑️ 警視庁警備部
警視庁警備部災害対策課の公式アカウント

☑ 国土交通省
国土交通省公式アカウント

☑ 政府広報オンライン
内閣府政府広報室の公式アカウント

☑ NHK生活・防災

☑NHKニュース

☑️ 総務省消防庁
総務省消防庁の公式アカウント
大規模災害に関する情報

☑️ 特務機関NERV
特務機関NERV防災アプリのアカウント

☑️ tenki.jp
日本気象協会公式の天気予報専門メディア

2  被害はない、または、酷くないけれど、被災地域の近くに住んでいるとき


被災地の近隣に住む場合


自然災害が起きた直後にできること


 被災地の近隣に住んでいて、自分の場所は被害がない、または少ない場合にできることは、被災者の通信の邪魔をしないことです。

同じ県でも、被害状況は全然違います。
自分の住む地域が、被害のない場所でも、SNSなどで心配する声が届くことが多くあります。

その場合、自分が無事であること、返信は遅くなることを伝えておくといいと思います。

X(Twitter)やLINEの名前に@無事という文字をつけても、安否確認になります。

支援をする前にも確認を

「令和六年能登半島地震」の際にも、このような注意がされていました。

何かしたい気持ちは十分に分かりますが、一般人が勝手に行ったり、物資を送ることによって、逆に必要な人に、必要なものが届かなくなる可能性もあります。

ボランテイアに行く前にも、きちんと準備をして、手順を踏んでいくことが大切です。

自然災害が起きた直後から継続して行えること

自然災害が起きて何かしたいと思ったときに、一番気軽にできて、もっとも役に立つ支援は、募金です。

Yahoo!基金ではTポイントでも気軽に募金ができます。


3 被災地域とは、離れた場所に住んでいるとき


被災地とは離れた場所に住んでいる場合

被災地とは離れた場所に住んでいる場合にできることは、被災者の通信の邪魔をしないこと、自分ができる範囲で支援を考えることです。

自然災害が起きた直後にできること

被災地の近隣に住む場合と重複しますが、とにかく本当に必要な人に、必要な情報が届くように見守りましょう。

最初にも書きましたが、誤情報を拡散しない、ネット回線が必要な人に届くようにする、バッテリーを奪わないの3点を意識することがいいと思います。

誤情報を拡散しない

SOS要請が回ってきた場合、つい拡散しなきゃと思うことがありますが、逆にそのことが、迷惑になってしまうこともあります。
本当に、拡散しなければいけない情報か、きちんと見極めましょう。迷った場合には、拡散しない!!でいいと思います。

ネット回線が必要な人に届くようにする

防災専門家によると、災害発生から6時間~8時間は「被災者以外はインターネットにつながない」ことが、被災者の安全を確保するうえで重要であるとのことです。

プレスリリースより引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001239.000000196.html

とにかく被災地以外の人は、被災後6~8時間は、インターネットを控えることも頭に置いておくといいと思います。

バッテリーを奪わないようにする

ついつい、被災地の人が心配で、電話、LINE、SNSでDMをしたくなりますが、それは避けた方がいいです。
本当に、心配で、連絡を取りたい方には、あらかじめ安否確認の方法を確認しておくことが大事となります。

自然災害が起きた直後から継続して行えること

繰り返しになりますが、自然災害が起きて何かしたいと思ったときに、一番気軽にできて、もっとも役に立つ支援は、募金です。

Yahoo!基金ではTポイントでも気軽に募金ができます。

メルカリでは、メルペイでの募金も行われています。

ゆきママさんが、募金先のことや、ふるさとの納税での寄付のことについてもまとめてくれています。


自然災害は、自分が被災者になったときにも、もちろん知識や準備が必要です。
でも、今回SNSを見ていて、遠く離れた地域に住んでいても、災害が起きたときに、何をすべきか考えておくことって本当に大事なのではないかなと思いました。

当たり前の毎日に感謝して、できることを、できる範囲で行うこと。
そして、いざというときに備えておくことの大切さを考えさせられました。
もしもに備えて、年に一度、防災グッズの確認とともに、情報の確認もしておくといいと思います。

誤情報がないか、気をつけて書きましたが、万が一間違っていることがあれば、教えてもらえると大変助かります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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