「強み」がわからないので「苦手」なことをひたすらやってみる
自分の「強み」がわからない。
これまで何冊も自己分析の本をよんできて、2000を超える質問を自分にあびせてきたけど、いまだに自分が見えていない。
ひとりでいたいときもあれば、みんなでワイワイしたいときもある。スポーツは大好きだけど、まったり読書もわるくない。考えることは好きだけど、漫才みながらギャハギャハ無思考で笑っていたい。
ものすごい熱中したこともほとんどない。色んなことに手を出して、それなりにできるとすぐに飽きてしまう。
思い返してみれば、自分の得意なことを生かすより、できないことをできるようにすることのほうが多かった気がする。
社会人なりたての頃までは、女性があまりにも苦手で、彼女もできずこのまま一生童貞なのかなーなんて思ってもいた。
そんな自分を変えたくて女性慣れしようとキャバクラに通い、ナンパに明け暮れたことも。
今まで勉強なんてしたことなかったけど、仕事で役に立つと思って資格をとろうと思った。お前には無理だといわれたけど、1年間必死に勉強してもぎとった。
強みを生かしたほうがいい。得意なことで勝負したほうがいい。
本当にそうだろうか。
この言葉の前提には「突きぬけるためには」というものがある思っている。
そもそも突きぬける必要があるのか。
なんでもできるオールラウンダーな存在でもよくはないだろうか。
プロ野球の世界でも、大きく活躍することはないがずっと1軍に居続ける選手がいる。
いまは亡くなってしまったが、木村拓也選手がいい例だろう。おそらく日本中のほとんどの方は彼をことを知らないと思う。
目立った成績は残していないが、日本代表にも選ばれ、平均寿命5年といわれている厳しい世界で、18年間プロ生活を続けてきている。
彼の「強み」は、すべてのポジションを卒なくこなすことだ。
そもそもプロになった時点でズバ抜けてるんだけど……それぞれのステージでってことで。
大谷翔平やマー君、ダルビッシュなど、誰もが知っている突きぬけた選手だけがプロではない。ときにオールマイティに活躍できる選手がいるからチームは成り立つのだ。
だから僕はできないことをつぶしていくスタイルをとっているのかもしれない。あえて苦手なことに挑むようにしているのかも。
やれやれ、ひねくれ者はこれだから困る。
そもそも自分の強みはわかりづらい。だって、どんなに得意だと思っていても上には上がいるから。どんなジャンルにもプロが存在しているから。
これが自分の強みっていっていいのか?って思ってしまう。
逆にできないことには目がいきやすい。自分を下げることは人間がもっとも得意とする武器だから。あれはできないし、これは向いてない。得意なことは見つからないのに苦手なことはすぐにわかる。
だったら、できないことがはっきりしているなら、あえてできないことに挑戦してやろうではないか。赤点ギリギリのことを平均点まで上げてやろうやないかい。
今もなお、こうしてnoteを書いているのも文章を書くことが苦手だからあえて挑戦しているわけだ。だって得意なことがわかんないんだもん。
とはいいつつも、そんな不器用な生き方しかできない自分に困ってるのもある。複雑。以上。終わり。
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