見出し画像

【全国旅行支援】わずか5000円で温泉旅行

はじめに


10/11〜スタートした全国旅行支援、
旅行好きの私にとってはありがたいキャンペーンである。

今までは近隣県を対象にした「県民割」であったが、
「全国旅行支援」は対象を全国に拡大した形になる。

割引額としては
 ・旅行代金 40%割引き
   ※上限あり(交通付旅行商品:8,000円、その他:5,000円)
 ・現地で使えるクーポン券
   平日:3,000円分、休日1,000円分
となっており、最大11,000円 割引となるので、とても大きい。

小さな子供、乳幼児も1名としてカウントされるため、
家族が多い家庭の方がよりお得に感じるであろう。


今回、キャンペーン初日に1泊2日してきたが
破格すぎたので、投稿にまとめたいと思う。


宿泊プランと割引額


ある温泉地に家族3人で旅行してきたが、
とにかく破格すぎた。

まず、プランとしては
 ・部屋は和室10畳 (バス・トイレ付)
 ・朝 / 夕食付き (バイキング形式)
 ・アルコール飲み放題
 ・館内に露天風呂が2つ (男女入替制)
という内容で、
特に、夕食時にアルコール飲み放題というのが
とても魅力的で、実際に最高であった。

このプランを割引無しで予約すると
 大人2人✖️幼児1人✖️1泊2日
  = 約23,000円
となっており、「全国旅行支援」を適用すると
 23,000 - (23,000✖️0.4)
  = 13,800円
となって、かなり安くなった。

これに加えて、クーポン券が発行され、
家族3人で9,000円分になる。

宿泊代から割引はできないが、
クーポン券が使える施設を調べてみると
 ・コンビニ
 ・ドラッグストア
 ・ユニクロやGU等のファッション店
 ・飲食店
と、結構幅広く使えていた。

しかし難点があって、
クーポン券は旅行期間中かつ現地でしか使えない。

そのため、2日目の帰りの道中にて、
ドラッグストアで日用品を買う際にクーポン券を使用した。

日用品はいずれ買うものばかりであるから、
将来のお金が9,000円浮いたことになる。

つまり、単純に旅行代金を計算すると
 13,800(旅行代金) - 9,000(クーポン券)
  = 4,800円
となり、破格の値段で温泉旅行に行くことができた。
これは家族3人の値段であり、決して素泊まりではない。

素泊まりではないばかりか、
朝・夕はバイキングを楽しめるし、
夕食時にはたらふくビールを飲んだのである。

こんな温泉旅行は初めてで、
素晴らしいキャンペーンだと実感した。


旅館のクオリティは低め


「全国旅行支援」は抜きにしても
宿泊した旅館は元値から安かった。

今回の旅行はクオリティ重視よりコスト重視であったため、
総合的には満足である。(アルコール飲み放題だったし)

ただ、不満点が多かったのも事実なので、
それについても正直にレビューしていきたい。

尚、ただのクレームにつながってしまうため、
宿泊先を公表するのは控えておく。

不満点①:料理の味がいまいち

朝食 / 夕食ともにバイキング形式のため、
かなりテンションは上がっていたのだが、
味がいまいちだったのが正直なところ。

普段のバイキングであれば
「あれも美味しそう。あっこれも美味しそう」
「一巡目でいっぱい取りすぎちゃった」
「こんな時だけ胃袋が大きくなればいいのにー」
と思うが、今回はそうはならなかった。

旅館のページでは
ステーキ、蟹、お寿司、海鮮丼 等
美味しそうに掲載されており、
口コミもそれなりに良かっただけに残念であった。

ステーキ肉はとても薄く、
鮮度が悪い感じがして、臭みも少しあった。
(冷凍肉のような味がした)

また、蟹は味はそれなりに良かったが、
中身がスカスカで、一定量取るのに時間がかかる。

お寿司に至っては、
本当にマグロか?と思うほど美味しくなかった。

海鮮丼も刺身はなく、
ネギトロのような叩かれたものばかりであった。
(もちろん味もいまいち)

ちなみに、一番美味しかったのはエビチリ。
エビチリが一番美味しいバイキングとは…


料理はいまいちであったが、
ビール、サワー、ワイン、日本酒 等
アルコールの品揃えは良かった。

ただ、これだけは声を大にして言いたい。
「ビールグラスは冷やしてください!!!」

不満点②:顧客対応がいまいち


まず気になったのが、チェックイン時の荷物運び。

こちらは子供含めた家族3人。
キャリーバッグ2つに、子供用のおもちゃ、おむつケース等、
荷物がとにかく多い。

そのため、台車を用意してもらったが、
荷物を部屋まで運んでくれなかったのだ。

ここ数年行った旅館の中で、
荷物を部屋まで運んでくれなかったのは初めてかもしれない。

仕方なく子供を抱っこしながら、
台車を押しながら部屋まで運んだのである。

9階建ての建物だが、エレベーターが一基しかない。
エレベーター内は狭く、人がやっと4人入るほど。
扉に人感センサーがないのか、お構いなく扉が閉まってくる。

まさに雑居ビルの古いエレベーターと同じであったが、
そこに台車で運ぶのが至難の技だった。


次に気になったのが、夕食時の対応。

私たちはまず初めに
 ・どのような料理があるのか
 ・子供に何を食べさせるか
料理を取らずに見回っていたのだ。

そこで、スタッフの方が
「ビニール手袋を両手につけてください」
と言ってきたので、
「今は料理を取らないので、後でつけますね」
と返したところ、
「いやでも、感染対策でつけてください」
と更に言ってきたので、少しイラついてしまった。

感染対策を徹底するマニュアルなのかもしれないが、
少しは融通を利かして欲しかった。
ルールはこちらも十分理解しているので。


最後はお部屋の布団敷き。
セルフ式だったのが驚いた。

まさか温泉旅館に来て、
自分で布団を敷き、シーツを被せ、寝る準備を整えるとは思わなかった。
これも初めての経験だった。


不満点③:お風呂がいまいち


露天風呂付きのお風呂とのことで、
少し楽しみにしていたのだが、ここにも残念なポイントが。

まず、室内の天井が結露しやすい素材、構造になっているからか、
冷たい水がポタポタ垂れてきて、不快な思いをすることが多かった。

続いて、露天風呂。
とにかく熱すぎて入れたものではなかった…
内湯はまだ入れる温度だったので、少し入ってすぐお風呂を出た。

脱衣所もかなり狭かったので、人数が多いと手狭に感じると思う。


安値には理由あり


今回の旅行で実感したのが
「旅行代金を安値にできる理由がある」
という事である。

「バイキング食べ放題。蟹!ステーキ!」
と銘打っているが、
冷凍食材を大量に仕入れてコスト削減しているのであろう。

ステーキは冷凍肉を焼いただけ、
お寿司は工場で作られたものを出しているだけ。

厨房で極力時間をかけていないのが伝わってくる料理だった。

また、スタッフに着目すると
 ・アジア系外国人(6割)
 ・50~60代女性(3割)
 ・30代女性(1割)
という感じだった。

人件費に関しても、
かなり抑えているのであろう。

また、年配女性のスタッフが外国スタッフに対して
強く当たってる感じも不快だった。

働いているスタッフが幸せでなければ、
お客さんに対して笑顔でサービスできる訳がない。

建物に関しても老朽化が進んでおり、
入口すぐのフロントは綺麗だったが、
エレベーターは古すぎるし、室内も穴だらけであった。


こうやって振り返ってみると。
安値である理由が納得できる。

いくら安かったとしても、
いい温泉を使っていたとしても、
アルコール飲み放題だったとしても、
これではリピートには繋がらないだろうなと思う。

実際に私も
また行きたいとは思わなかった。


おわりに


私と妻は温泉旅行が大好きだ。
昔からよく行っているし、子供が生まれてからも何回か行っている。

温泉旅行が好きな理由を改めて考えてみると
 ・美味しいご飯が食べられる
 ・温泉にゆったり浸かれる
 ・お部屋でゆっくりくつろげる
という事であった。

ご飯が美味しいからこそ、お酒も美味しく感じる。
温泉にゆったり浸かれるから、疲れもとれる。浄化される。
何もしなくても用意してくれる、ふかふかのお布団でゴロゴロできる。

今回の旅館ではこれらが欠如していたため、
満足度が低かったんだろうなと考えられる。

いくら安くても、満足度が低い旅行は勿体無いかもしれない。


一方で、予約の段階でそれを見極めるのは結構難しかったりする。
私が予約する際、いつも参考にするのは口コミや写真である。

複数の予約サイト、もしくは公式ホームページで
 ・お部屋
 ・お風呂
 ・お料理
の画像を確認し、大体のイメージを膨らませる。

その上で、口コミを確認し、
評価が高そうであれば、候補として挙げていく。

いくつか候補が挙がったら、
料金やアクセスを考慮に入れつつ、最終判断するという流れである。

今回もその手順を踏んだつもりであったし、
口コミの評価もそれなりに良かったのである。


また、具体的にいくら以上ならクオリティが良い
という単純な話でもない。

温泉地が有名であるほど地価は高く、
古かったり、人気のない旅館であっても高かったりする。

だから予約時点で判断するのは結構難しい。
高ければ高いほどクオリティは担保されるが、無尽蔵にお金は出せない。

次に計画するときには
もう少し調査に時間をかけて、しっかり吟味していきたいと思う。

また、インスタグラムでも上手に紹介しているアカウントもあるので、
そういったSNSも活用していきたい。


なんだかんだ文句の多い投稿になってしまったが、
1泊2日の温泉旅行で、実質5,000円はお得なのは間違いない。
こんなに安く行けた温泉旅行は過去にないし、
これからもたぶんないと思う。

ビジネスホテルの素泊まりでも
家族3人であればこんなに安くはならない。


「全国旅行支援」は12/20までの旅行が対象とのことであるが、
47都道府県に配分された予算がなくなり、
予約受付を停止しているサイトもあるとのこと…

それだけ旅行に行きたくても行けなかった人が多いと同時に、
政府の見積りが甘かったという事でもある。

また感染者が増えてくる可能性もあるため、
行けるうちに行ったほうが良さそうだ。


ぽん太
(4,056文字)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?