見出し画像

映画15 「罪の声」

「グリコ・森永事件」を題材とした同名小説の映画化作品を観てきた。なかなか見応えのある映画だった。ネタバレ込み。

舞台は平成から令和に元号が変わろうとしている頃、1人の新聞記者と1人のテーラーが1つの事件をきっかけに交わっていく。

テーラーは子供の頃、ある事件に関わっていたことをある日知ってしまう。一方、新聞記者は平成の最後に未解決事件の総決算をしようと取材を始める。

まあその事件こそが「グリコ・森永事件」的なやつなのであるが、私はこの事件をあまり知らない。名前くらいは聞いたことがあるものの、具体的な内容までは知らなかった。なので、この映画のどこまでが本当にあった部分なのかはいまいち分からないのだ。

本作では結局、暴力団が絡んだ株価操作による儲けを目的とした事件として解釈されていた。いやしかし、暴力団が絡むとやはり碌なことにならない。非常に悲しい、やるせない事件だった。

昔の事件を掘り起こすことにどれだけの意味があるのか…。この問いかけもひとつこの作品のテーマのような感じだったが、たしかに難しい問題です。

事実が元になってると話が割としっかりしていいけど、考えてみると本末転倒な気も…

★★★★⭐︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?