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映画3 「ルース・エドガー」

久しぶりに新作の映画。なかなか面白かった。主人公のルースは戦争孤児?であったがアメリカの家庭に養子に入る。その後、ルースは学校が誇る優等生に育っていたが、ある教師が彼の言動に不信感を抱いていき…。といった内容だ。宣伝では「ルースは果たして『完璧な優等生』か『恐ろしい怪物』か」と煽っている。

あんまり書くとネタバレになってしまう。念のため、ここからはネタバレがあるかもしれないと断っておく。

私は宣伝の問いに対しては「結局ルースも普通の子供」だったなと思った。むしろそれが言いたかったことなのだろうか。本作は色々な人間社会の根本的な問題が散りばめられていると感じた。象徴的なのは人種差別だが、それ以外にも、学校における生徒と教師の関係や家庭における親と子の関係といった上下関係による問題、そして人間をあるレッテルを貼って認識してしまうこと、噂って怖いっていう話…。こういったことは昔から、そしてこれからも、人間社会が向き合っていく問題なのだと思うが、そういったことをある少年に照らして描いているのではと感じた。

この作品が良かったところは、上記のような感じをうまくサスペンス調にまとめたことじゃないかと思う。そのことによってエンタメ感が増しているように思う。見ていて飽きず、展開が気になる感じ…。これが大事だ。結局は、「よくある思春期のセンコウへの復讐」だったのかな。疑いすぎるのはよくない。信じることから始めよう。

★★★⭐︎⭐︎

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