【ゆったりしたお金持ち-83】幸福度は自分で決めるもの
ウクライナ情勢や物価高など、不安定なことが起きると幸福度に対する社会的関心が高まる傾向にあります。
ゆったりしたお金持ちは幸福度が高いことが多いのですが、それはお金持ちだからというわけでもないようです。
なぜなら、年収が一定のレベル(700万円程度)を超えると、収入が上がっても幸福度は上がらないというデータもあるからです。
先日、『幸福感と年金制度』(佐々木一郎著)という著書を読んだのですが、そこには「収入や資産などの経済的な豊かさの指標だけでは、健康長寿や家族関係・人間関係なども含めた真の豊かさ全体を反映しにくいことが考えられる」とありました。
ちなみに、2021年の国連の世界幸福度ランキングを見てみますと、以下の結果になっています。
1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 スイス
4位 アイスランド
5位 オランダ
その他の主要な先進国については、ドイツ13位、イギリス17位、アメリカ19位、などとなっていて、日本は世界149か国中56位という結果でした。日本は、先進国の中では幸福度が低い状況にあるといえます。
幸福度に影響する主要な要因のうち、健康と所得に注目すると、日本は健康面ではWHOによる2019年の男女平均の世界ランキングで、健康寿命も平均寿命も世界第1位です。
皆保険制度の仕組みがあり、医療の点でも恵まれた環境にあり、皆年金制度の仕組みも整備されています。
健康と所得という点からみると、むしろ世界との比較では日本の幸福度は上位にランクインしていても不思議ではないのですが、実際はそうではありません。
長寿で安全で便利で快適な日本社会なのに、なぜ国民の幸福度はそれほど高くないのでしょうか。
それは、もしかすると、望むものや理想が高すぎるのかもしれません。
ゆったりしたお金持ちは、あまりたくさんのことを期待していません。
なぜなら、自分で自分の人生を楽しませることができると信じているからです。
また、過去の悪い思い出をいつまでも抱えていません。悪い出来事があっても、悪い過去は良い過去にアップデートしてしまいます。過去を振り返っても楽しい思い出しか残っていないので、未来にも希望を持つことができるのかもしれません。
幸福度を低く感じてしまう人は現状に満足していないということですが、幸福度は自分次第で上げたり下げたりできるものだと思います。あまり意識をしていないだけで、もしかしたらとても恵まれているかもしれません。
そういうものを拾い集めて自分の人生にどんどん高得点を付けてあげてもいいのではないでしょうか。
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