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【ゆったりしたお金持ち-62】リボ払いはお得ではない

 クレジットカードで支払いをする際に、リボ払いを選択する人がいます。リボ払いは、クレジットカードの利用金額に関わらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払う方法です。

 手元の資金以上に買い物をしてしまっても、毎月の支払額を抑えることができるので、お得で便利なサービスだと思っている人もいます。

 確かに、どうしても出費がかさんでしまったピンチの月などは、救われた気持ちになるかもしれません。  

 しかし、一括払いできなかった分は翌月以降に支払わなければならず、最終的には支払い額が減るわけでもなく、お得ということにはなりません。むしろ、多くのクレジットカードで年率15.00%の利息が加算されますので、総支払額は一括払いよりも当然高額になってしまいます。

 ゆったりしたお金持ちは、手元に資金が無くてもショッピングをすることができることをお得だとは思いません。それよりも、利息を支払うことを無駄な支出だと考えるので、むしろ損だと捉えます。

 そもそも、「リボ払い」という名称だと借金をしているイメージにならないかもしれませんが、消費者金融と同じくらいの年率で利息を支払わなければならない借金であることを意識する必要があります。

 何となく便利だからと気軽に使ってしまっている人の中には「消費者金融は不安だけど、クレジットカードのリボ払いなら安心感がある」という人もいます。イメージの違いだけであって、同等のサービスです。

 今月の支払いがピンチな状態なのに、来月以降に繰り越しをしたところで、その場しのぎになるだけではないかと考える必要があります。

 今月の支払いがピンチだということは、これまでの生活の中で貯蓄ができていないということになるからです。貯蓄のような余裕資金があるわけでもないのに、クレジットカード決済でショッピングを続けてしまった結果ということになります。

 つまり、資金面での計画性が弱いのです。そのような状態でリボ払いを選択してしまうと、翌月以降は利息の支払い分が増えるので、今月よりも少ない金額でやり繰りをしなければならないということになります。

 それができないと、また翌月へ、翌々月へと繰り越され、その都度利息が加算されていき、雪だるま式に増えてしまいます。

 ただ、リボ払いでの支払いが滞らなければ、その間は何事もなく生活することができてしまうため、次第に借金をしているという意識も薄れてしまいがちです。

 気が付いたら、どうにもできないくらい借金額が膨らんでしまい自己破産という結末になってしまわないためにも、リボ払いは気軽に手を出さないことが重要です。


 

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