見出し画像

コラム#4. 個人が代表を務める技術士事務所はいつ作られている?

 技術士登録時に事務所を作る必要があり、①自分で作る、②勤務する会社を事務所にする、③他社を事務所にする、の3択であることをお伝えしましたが、①を選んだ方はどのようなタイミングで開業されているのでしょうか?

 きちんと統計を取る必要がありますが、技術士事務所として若くして独立されている方はごく少数で、基本は会社員をリタイアした後で開業されるケースが多いと理解しています。生涯、技術者として、仕事を続けられるという意味で、リタイアした後の開業は意義があると思います。ただ、準備なしに、退社後すぐに利益を上げられるかというと、難しいと思います。一方、若くして独立すればよいかというと、こちらもリスクが高いです。ただ、リスクをとって、覚悟を決めて取り組まれている若手には成功例が多いという情報もあります。

 私はというと、リタイアしてからの独立も若くしての独立も興味ありませんでした。あくまでも、会社員をしながら、研究所の所長をしているというのが良かったのです。理由は、①あらゆるリスクが少なく、企業でしか達成できないことと、自営でしか達成できないことの両方が叶うこと、②退職後の完全自営に向けて、ビジネスモデル構築/顧客開拓を試行錯誤できること。③独立技術士や企業技術士よりも希少な存在であり、ブランディングにメリットがあること。④自分自身の”かっこいい”という感性に従うこと、でした。皆さんのキャリアを考えるうえで、参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?