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映画の話と『ゴッドファーザー 』第1作のレビュー

映画は精神安定剤

映画を観る時、その日の気分で観たいジャンルを決めている。

仕事でストレスが溜まっている日は、暴力シーンが多いヤクザものやサスペンス系の映画を観る機会がある。

誤解しないでほしいのが、そこまで病んではいない(笑)。ただ、頭の中のモヤモヤや、心のイライラでプライベートの時間が汚染されるのが嫌だから、いち早く気持ちをリセットする方法を模索した結果、辿り着いたのがこの方法だった。

最近、仕事の疲れで頭が地獄状態になっていた時に助けられた映画が『狐狼の血』だ。

映画『狐狼の血』/松坂桃李 
引用:prime video

素晴らしい映画をこんな使い方にしてしまうのは、大変恐縮かつ失礼だとは重々承知の上だが、松坂桃李さんが演じる新米刑事・日岡秀一役の演技が最高過ぎて何度も観てしまう。良い意味で目が逝っているし、自分も勝手に日岡の役に憑依したつもりでいると、日頃のストレスが中和されていく感覚が心地良い。

映画『狐狼の血』
引用:prime video

不朽の名作『ゴッドファーザー』第1作の映画レビュー

義兄は映画が大好きな人だ。
この前の夏休みに、お酒を呑みながら映画の話になり、勧めてもらった映画が『ゴッドファーザー』だった。
この映画の存在は、もちろん知っていたが、なぜか観る機会を失っていた。
『ゴッドファーザー』は、3部作もある長編超大作の映画であるが、「話が難しそう」や「映画が長そう」といった理由で敬遠していた。育児、仕事などで自分の時間がないのも理由のひとつである。

先週からコロナ陽性(軽症)となり、自宅療養で時間ができたので『ゴッドファーザー』を観ることにした。精神的にはゆとりもあるし、リラックスした状態である。これならいける。集中して映画を観れる。
妻子と一緒に寝ている寝室の押入れを改造したデスクで、Mac Book Airに32インチのモニターを接続し、ノイズキャンセリングのワイヤレスイヤホンを装着。
没入世界へようこそ。
アマゾンプライムビデオで『ゴッドファーザー』を映し出した。

衝撃だった。

韓国映画『パラサイト』以来の没入感で映画の世界に引き込まれた。
何年経っても色褪せない作品とはこのことか。不朽の名作。

一言で言えばマフィア映画だが、暗黒街の裏社会と、政治家、警察、金、女など社会の成り立ちや仕組みが凝縮された「社会の教科書」という印象。

家族愛とビジネス戦略など、人生のいろいろな場面に役立つことを教えてくれた。
人間は利益を優先する。
ビジネスでは当たり前だし、
ある程度理解はしているつもり。
しかし、この映画を通して「信用を優先する人間でありたい」と再認識させられた。信用を得るのは大変だが、信用を失う時は残酷までに一瞬だ。
ちょっとした気の緩みが、人間関係を壊して、人生の歯車を狂わせていく。

少し気になる点があった。
恐れ多いが素人ながらの感想だと、冒頭ドン・コルレオーネの長女コニーの結婚式のシーンと、三男マイケルの結婚式のシーンが若干間延び(映画・映像業界用語だと「だれる」と言うらしい)している感じがした。ただ、映画全体の流れを俯瞰で分析してみると、先に述べた2つのシーンのテンポは、映画全体のスピード感のバランスをとる重要なシーンだと解釈。また、長男ソニーがコニー夫・カルロを殴るシーンに違和感が。ソニーの殴っている手がカルロの顔面を離れているのが分かってしまうのが、リアリティーさに欠けてるように感じた。これも何かしらの原因や制約があっての演出だと推察。

語りたいことは山ほどあるが整理が追いつかないので、脳に刺激を受けてアウトプットしたい項目を羅列していく。

マーロン・ブランドの冷静沈着かつ家族愛に満ちたボス感。

マーロン・ブランド
引用:prime video


アル・パチーノの眼力の奥に潜む、言葉がなくとも伝わる圧倒的オーラ。

アル・パチーノ
引用:prime video

1970年代に製作されたとは思えないほどの撮影技術・構成・脚本・演出。

映画『ゴッドファーザー』/以下省略
引用:prime video

カットの構図・色彩・ライティングが想像を超えるシーンが数多くあり、まるで2000年代の最新技術を駆使して製作された映画なのかと錯覚するほどの完成度の高さである。

音楽は巨匠ニーノ・ロータ。哀愁漂う叙情的な楽曲で、カットの切り替えに合う音の乗せ方が芸術的。

引用:prime video
引用:prime video

麻薬の密売人であるソロッツォ。彼の麻薬ビジネスへの誘いからマイケルの決意までの構成は、アートの領域を超えた唯一無二の不思議な感覚を与えてくれた。

引用:prime video


ラストの30分間の疾走感溢れる暗殺シーンは、脈拍が激しくなり過ぎて、アドレナリンがダダ漏れ状態。ヤバかった。

映画『ゴッドファーザー』
引用:prime video

まとめ

うん。正直まとめれません(笑)。
ごめんなさい。整理が追いつかない。
まだ、パート2、パート3も控えているので後日改めてnoteに記そうと思う。

最後に、一言。

映画は、心を豊かにしてくれる。

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