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64歳リタイアに思う事。実は、第二の人生でやるべき事は身近にあった。

お世話になります。
ポンスケおっちゃんです。

64歳の完全リタイア前に、8ケ月の休職をして、思うことが沢山ありました。

60歳の定年退職後の選択肢として、完全退職もあったのですが、これまでの業務継続も自分には合っていると思い継続再雇用を選択しました。

でも、やはり、責任は残るものの権限は無くなり、自分自身の納得感や達成感に虚しさや空虚を感じていました。

又、非常に長い間、私達夫婦が苦しんできた母とのかかわりで、(世間では毒親と言われますが、、、)、心身共に疲れて、自分自身の心のコントロールが出来なくなり、私自身が25年にもわたり心療内科で治療を受けながら生きてきました。

私がおかしくなった原因には、私がもって生まれた精神的な欠陥がありましたが、加えて、母が実は、高齢者アスペルガー(または、非定型自閉症)であったことが、大きく絡んでいました。

私が会社に突然行けなくなったきっかけは、ずっと向き合わざるをえなかった、逃げられなかった、母が亡くなり、葬儀や葬儀後のあれやこれやで忙しくしていたのが一段落し、心の中がシーンとなり、ポッカリと時間が出来たことがきっかけだったと思います。
ある日、急に、これまでの人生で蓋をしてきた自分の気持ちが溢れ出し、制御できなくなってしまいました。

それから、8ケ月の休職になってしまいましt。
この間、自分の仕事人生、夫の立場、親の立場、親戚の本家としての立場、長い長い心の歴史、本当の夢・思い、そして、あきらめてきたこと、これからの人生、、
などなど、、、とにかく自分に向き合って心の整理をしました。

今振り返っても、私にとっては、かけがえのない時間でした。

そして、
「このまま、休職で会社を退職していいのだろうか??」
「逃げ出したい!」
「でも、これが最後の仕事人生でいいのか?」
等々
悩みました。

悩んだ末の結論は、このまま休職をしたまま退職することは、自分の仕事人生の最後の姿として悲しい、、という事でした。

苦しかったですが、復職の道を選び、会社の配慮でリモートワークで64歳まで仕事をさせて頂きました。

私の64歳の完全リタイアは、単純でなく、苦しみを伴ったものでした。

人並みな退職ではなく、退職の最後の日は、会社への出社も胃が痛むものでしたが、何とかけじめとして挨拶をしました。
花束も、拍手も、お疲れ様の声掛けもない、ちょっと寂しいものでした。


だから、復職してから、64歳のリタイア後に向けて考えていたのは、
「夢を持って」何かをするぞ、、というみなぎるエネルギーがあったというより、無理矢理に、人生を一からやり直すという「夢を無理に描いたもの」かもしれません。

沢山の方のリタイア後の本、HP、Youtube、を参考にさせて頂きました。


さて、なんとなく漠然と感じていたリタイア後ですが、
実際に退職後の次の日から待っていたものは、

・日々の家事であり
 (今までは妻にまかせっきりでしたが、やることが山ほどありました)、
・地区とのかかわりであり、
・実家の長男としての親戚の取りまとめであり、
・冠婚葬祭であり、
・農作業であったり、
・もちろん、年金、健康保険、各種保険の見直し、だったり、
まった無しの日々が待っていました。

2ケ月半ほど経ちましたが、結局私のリタイア後は、リタイアしようがしまいが、身近にあるやるべきことを一家の主として、しっかり対応することでした。

最初は、noteで報告できるような、趣味の話しやら、旅行の話やら、やりがいの話を書ければいいな、、と思っていましたが、
実際は、日々の身近な事を、一日一日積み上げていく事、妻と仲良く過ごしていくこと、これが待っていた現実の日々でした。

でも、これが、私にとって、一番大事なことだったのだと思います。


今後、日々の暮らしの中に、趣味や旅行を織り込みながら、楽しく生きていきたいと思います。

4月は、芽吹きの時期、本当に身近な自然に癒されました。
田舎の暮らしは、ゆくりとじわりと、心を癒します。
何気ない日常が、一番の癒しであり、心の復活になるのかな、、
と感じています。

母との葛藤のことも、少しずつですが、向き合って、乗り越えている自分に
気付かされることもあります。

どんなに苦しい事があっても、人生はどこかで、プラス・マイナスの帳尻を合わせることができるのかもしれないな、、、と思います。


そして、
色々大変な面も有りますが、私には、田舎の暮らしが合っているんだな、、と、改めて感じる日々です。

皆さんにお話しできるような、気の利いた言葉や、人生訓など、持ち合わせていないのですが、こんなおっちゃんも世の中にはいるんだと思って頂ければ幸いです。


最後までお読みいただき感謝いたします。

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