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コスパコスパいうけど、生きている時点でコスパ悪いやろ

と思った。
『生産性を高める』についても似たようなもやもやを感じる。

生産性を高めるのって、仕事をちゃっちゃと定時でおわらせて休んだり遊んだりするためだと思っていた。
しかし現実、生産性を高めた先には、更なる仕事が待っている。気づいたら、仕事増えている。

『つながる自由。』
そんなキャッチコピーを唄う携帯会社があったが、携帯の電波が良くなりすぎたせいで、土日も仕事を強いられた時期もあった。

気づけば休息の時間でさえ、だらだらしていると罪悪感があり、移動中にKindle、お風呂ではNetflixと、隙間時間を余すところなく活用しなければ、と強迫観念に駆られている気がする。

先日、キャンプをした。キャンプは非生産的だ。家に居れば、エアコン、ホットクック、パソコン、最新家電がなんでもあるのに、わざわざテントをたて、野外で料理、焚き火、野宿、全て非生産的すぎる。

ただ、その非生産が楽しいのだ。
地面にペグを打ち込むその時から体がワクワクしている。
テントをたて終わったら椅子を組み立てまずビールを飲む。自ら進んで暑いところに行っているのに、時おりふく涼しい風に喜ぶ。
夜はわざわざ火をおこして料理。
今度は寒い寒いいいながら、
焚き火にあたり、だらだらウィスキーを飲む。
夜は寝袋。ベッドに比べて全然寝れないし、早朝に目が覚める。椅子に座ってコーヒーを飲みながら朝からぼーっとする。

非生産的この上ない。

なにやってるんだろ~
とも思うが、何度もキャンプに行ってしまう。
生産的じゃない自分への罪悪感もここでは感じない。心に風がふいていく。

生産的じゃなくても、本当はここにいるだけでいいんだよ。そんな声が心のなかから聞こえてくるのだ。

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